レジェンダ・コーポレーション、若手社員の意識/実態調査
終身雇用 賛成大多数(84%)も、年功序列 賛成半数以下(46%)
~ 終身雇用で保障は欲しいが、成果は評価してほしい傾向に ~
人事総合ソリューション企業(採用・育成・人事労務)のレジェンダ・コーポレーション株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:藤波 達雄)は、入社3年目までの社会人(以下、若手社員)4,707名に意識/実態調査を行い、869名から回答を得ました(調査期間は7月6日(金)~7月17日(火))。
■ 調査サマリー
若手社員に、終身雇用の賛否について尋ねたところ、84.1%が賛成と回答しました。また、年功序列について賛否を尋ねたところ、賛成した割合は46.0%と半数以下となりました。終身雇用に対する賛成が高く、年功序列に対する賛成が低いことから、若手社員は、現在の勤務先で長期的に働きたいと考えるとともに、年齢に捉われず、成果を出した社員が評価される制度を希望していると推測します。
<調査詳細>
〔1. 若手社員の84%は、終身雇用に賛成〕
終身雇用について賛否を尋ねたところ、賛成(「賛成」+「どちらかと言えば賛成」」)と回答した割合は、84.1%という結果になりました。
http://www.atpress.ne.jp/releases/29888/1_1.jpg
【終身雇用について賛成・反対の理由を教えてください。】
(自由記述)※任意回答647件より一部抜粋
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〔2. 若手社員 年功序列に賛成 半数以下〕
若手社員に、年功序列の賛否について尋ねたところ、賛成(「賛成」+「どちらかと言えば賛成」)と回答した割合は、46.0%と半数以下になりました。
http://www.atpress.ne.jp/releases/29888/2_2.jpg
【年功序列について賛成・反対の理由を教えてください。】
(自由記述)※任意回答628件より一部抜粋
http://www.atpress.ne.jp/releases/29888/2_2.jpg
〔3. 成果や能力に関わらない定期昇給については7割以上が賛成〕
成果や能力に関わらない定期昇給について、賛否を尋ねたところ、賛成(「賛成」+「どちらかと言えば賛成」)と回答した割合は72.1%でした。
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■ 専門家の見解
本調査から、84%の若手社員が終身雇用については賛成でありながら、年功序列については46%しか賛成していないことがわかった。この結果から、雇用の保障を要求しつつ、報酬と昇進については成果主義を求めるものであり、ある種のいいとこ取りを狙う様子が感じられる。これまで終身雇用と年功序列は日本的雇用慣行としてペアで語られてきたが、経済環境の変化により若手社員にとってはペアで存在するものとしては捉えられていない。また、定期昇給については、7割が賛成しているのも興味深く、「ベースとしてもらえるものはもらっておこう、しかし個人の評価は別でお願い」という若年層の抜け目ない様子が見え隠れする。
尚、残りの3割の反対意見は定期昇給の原資を成果報酬へ充当して欲しいという意思の表れとも推察できる。企業としては、雇用の保障と競争環境という、本質的に相反する人事方針を融合する必要がある。しかし、そのバランスをとれない場合はどちらかに重きを置いた人事方針を選択した上で、その理由と意味合いを特に若手社員に納得させる必要が出てくると思われる。 (産業能率大学経営学部教授 横井 真人)
【アンケート概要】
調査対象 :入社1~3年目(2010~2012年入社)の社会人4,707名
有効回答数 :869名
調査方法 :インターネットによる調査 (レジェンダのアンケートWebサイトより回答)
調査期間 :2012年7月6日(金)~7月17日(火)
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(レジェンダ・コーポレーション株式会社 レジェンダ・コーポレーション株式会社 /9月13日発表・同社プレスリリースより転載)