ヘイズ、人材市場の動向予測を発表
~IFRS 導入延期を受け国際会計基準の知識を持つ経理・財務担当者が高需要~
人材紹介会社のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:クリスティーン・ライト、以下ヘイズ・ジャパン)はこのたび、金融庁が発表したIFRS(国際財務報告基準)導入の延期を受け、多国籍企業において経理・財務担当者の需要が増加するであろうという見込みを発表しました。
ヘイズ・ジャパン代表取締役のクリスティーン・ライトは次のように述べています。
「IFRS 適用に向けて長期にわたり議論が行われていることにより、US GAAP(米国会計基準)、Japan GAAP (日本会計基準)、IFRS の知識を持つ経理・財務担当者の需要は高まると予想されます。これらはすべて極めて専門的な知識であるため、この分野での人材不足が更に需要急増に拍車をかけることになるでしょう。現在多くの海外企業が日本で業務を行っていますが、国内成長率や国内消費が低迷している日本では、日本企業も海外市場に活路を求める機運が高まっています。その結果、採用において国際会計基準が一層重視されています。この傾向が国際会計基準の専門知識を持つ経理・財務担当者への需要を加速させると予測されます」。
ヘイズ・ジャパンが予測する日本で最も需要が高い金融プロフェッショナルのスキルは次の通りです。ライトは「これらのスキルを幾つか備えていることが、日本において経理・財務職でのキャリアアップを狙うにあたっての成功の鍵となるでしょう」と述べています。
1. 専門知識:
金融プロフェッショナルには、会計や財務分析に関する豊富な経験が必要です。前述のとおり、国際会計基準の専門知識を持つ会計士への需要は高騰しています。財務や税務などの専門分野に特化した業務を希望するのであれば、その分野の専門知識が必要となるでしょう。
2. 資格:
日本人社員の採用を行っている外資系の海外駐在員は特にUSCPA(米国公認会計士)資格を持った人材を採用しています。USCPA 資格は日商簿記1 級よりも高い評価を得られます。
3. スタッフ育成能力:
採用後、じっくり時間をかけベストなチームを構築し、部下を育成する能力も必要でしょう。上司がどれだけビジネスへ影響を与え、素晴らしい業績を残せるかどうかは部下の力量にかかっています。チームメンバーひとりひとりが会社の象徴として動けなければなりません。部下の会議での振る舞いやパフォーマンスは、すなわち上司の能力を映し出す鏡でもあります。
4. コミュニケーション能力:
周囲に影響力のあるコミュニケーション能力が求められます。例えば幹部とわずか30秒だけ時間が確保できたとして、その30 秒で最も伝えたいキーメッセージを3~4 点シンプルかつ簡潔に伝えられる能力が必要でしょう。また海外オフィスとのやりとりには英語で話す、書く能力が必要です。
5. 国際経験:
上記4 つのスキルを備えていれば、優れたキャリアを手に入れることができるでしょうが、さらにその上を目指すのであれば、国際経験を持っていることがますます重要になってきています。国際経験を積むために必ずしも海外で働く必要はありません。日本企業の海外部門での経験や、海外でのプロジェクトへの参加も十分に国際経験として通じるでしょう。ただ管理職を目指すジュニアレベルには、キャリアの浅い時期をすべて海外勤務にあてることはおすすめしません。長期的に見た場合、日本での転職に不利になる恐れがあるからです。特に経理担当者にとっては、海外勤務が長期に渡った場合Japan GAAP に関する実務経験不足と見なされてしまうでしょう。
【 ヘイズ・グループについて 】
ヘイズ・グループは、グローバルな人材サービスを提供する、スペシャリストのリクルーティング会社です。世界31 カ国、257 の拠点において、7,000 人超の従業員が経験やスキルを備えた人材に関するサービスをグローバルに提供しています。
【 ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社について 】
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社は、ヘイズ・グループの日本法人として2001 年に東京で設立され、日本においては今年設立10 周年を迎えました。同社は日本で唯一、東京赤坂本社、新宿支店、大阪支店の3 つの国内拠点を擁する外資系人材紹介会社です。「経理・財務」、「金融」、「ファイナンス・テクノロジー」、「インフォメーション・テクノロジー」、「人事」、「ヘイズ・リース・マネージメント」、「法務」、「オフィス・プロフェッショナル」、「製薬」、「セールス&マーケティング」、「サプライチェーン」、「不動産関連」、「保険」の13 の専門分野に精通したコンサルタントが豊富な知識と経験をもとに、正社員から契約・派遣社員まで、企業の人材採用や個人のキャリアアップを支援しています。
(ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社 http://www.hays.co.jp/ /10月6日発表・同社プレスリリースより転載)