産業能率大学
「60歳以上のビジネスパーソンの仕事に対する意識」に関する調査を実施
今後、労働人口の減少が見込まれるなかにあって、高年齢層の社員の「活用」は企業にとって労働力を確保するためにも非常に重要なテーマです。そこで学校法人産業能率大学では、60歳以上の正規従業員・契約社員等(アルバイト除く)に対して、働く意識を調査しました。この調査は、3月23日から26日までの4日間、インターネット調査会社を通じて実施、サンプル数は438です。
【 結果概要 】
■ 「上司は年下」75.4% でも「やりづらさは感じない」
非管理職を対象にして、上司の年齢が年下か年上かを尋ねたところ、「年下上司」が大半を占め75.4%でした。上司は年下と答えた層に対して、「やりづらさ」を感じるか尋ねた結果、8割はやりづらさを感じないと回答。やりづらさを感じると答えた2割に、どのように接してほしいかを自由回答で尋ねた質問では「普通に接してほしい」「気を使いすぎ」「あまり意識しないでほしい」などの回答がありました。一方、「言葉遣いには気をつけてほしい」「あまり“上から目線”で話さないでほしい」といった声も見られます。
■ やりたい仕事は「技能・知識の伝承」
社内でどのような仕事をしたいと思っているかを複数回答で尋ねたところ、もっとも回答割合が高かったのは「技能・知識等の伝承」で40.9%でした。自分が得てきた経験や知識をできる限り次の世代に引き継いでいきたいと考えている人が多いようです。
■ ノウハウや技能を伝承できていない 4割弱
これまでに働いてきたなかで得たノウハウや技能、知識を社内で伝承できているかを尋ねました。「伝承できている」が6割強に達する一方、4割弱は「伝承できていない」と回答。伝承できていない理由は、「伝承する相手がいなかった」「伝承することを求められなかった」が高い結果でした。
「伝承できている」とした理由では、「自然と技能・知識を教えあう風土があった」「意図して技能を伝承してきたため」が4割を超えています。シニア層の埋もれた技能・知識、ノウハウをしっかりと伝承できるような仕組みを、意図的につくりだしていくことが不可欠だと考えられます。
■ 役職定年制は必要 7割超
役職定年制について必要だと思うかどうかを尋ねたところ、必要だと思うが7割を超えて72.8%でした。必要だと思う理由は「組織の新陳代謝のため」(69.6%)、必要ではないと思う理由は「能力は年齢とは関係ないため」(89.1%)が最も高い結果でした。
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
(学校法人 産業能率大学 http://www.manpower.co.jp/ /9月13日発表・同社プレスリリースより転載)