エーオン、ヒューイットの統合を完了
エーオンヒューイットとしてクライアントへのサービス提供を開始
Aon Corporation(本社: 米国シカゴ、以下「エーオン」)は、2010年10月1日を以ってHewitt Associates Inc.(以下「ヒューイット」)を傘下に収め、Aon Consultingと事業を統合したAon Hewitt(以下「エーオン ヒューイット」)としてサービスの提供を開始しました。当初11月に予定していた経営統合が早まりました。
統合によりエーオン ヒューイットは世界最大の人材ソリューション企業となりました。
「ヒューイットとの統合は、エーオンの歴史において極めて重要なマイルストーンになるだけでなく、ヒューマンキャピタルの世界における新しい標準の構築という点で業界を変える大きな出来事だと言えるでしょう」とエーオンのCEOグレッグ ケースは語ります。「エーオン ヒューイットを通じて、今日のグローバル経済が直面する2つの最重要課題 、すなわち、『リスク』と『人材』にフォーカスした、より幅広い分野におよぶ商品やサービスをクライアントに提供することができるようになります。」
エーオン ヒューイットの会長兼CEOラス フレイディンは、「エーオン ヒューイットとして、あるいは、グローバルで業界を牽引するトップ企業として、より革新的なソリューションや見識をあらゆる組織や企業に提供します。クライアントに対して常に最高のサービスを提供することが我々にとっての不変の目的です。エーオン ヒューイットには、真のパートナーとしてクライアントを支えるために必要な経験や専門知識があり、差し迫ったビジネス上の課題を解決するお手伝いをします。」 と付け加えます。
エーオンは、エーオン ヒューイットが人材ソリューションおよび人材サービスの世界でグローバルリーダーの位置を占め、以下に挙げるさまざまな方法でクライアント、従業員、株主に価値を提供することを信じています。
エーオン ヒューイットは世界で29,000名のプロフェッショナルを有し、売上は3569億円(43億ドル、1ドル=83円換算)に達します。2009年度の連結売上のうち、49%をコンサルティングサービスが、40%をベネフィットアドミニストレーションが、11%をHRビジネスプロセスアウトソーシングがそれぞれ占めます。120カ国に展開する営業拠点では、差別化されたサービスをクライアントに提供するために必要なリソースや機会が従業員に提供されています。
エーオン ヒューイットは全世界でトップクラスのブランドおよびサービス認知を有しています。エーオンの知名度にヒューイットブランドのレバレッジを効かせることで、エンプロイーベネフィットコンサルティング業界におけるリーディング企業としてのポジションを確立します。
コンサルティング、ベネフィットアドミニストレーション、およびHRビジネスプロセスアウトソーシングそれぞれを相互に補完する幅広いレンジの商品やサービスがあります。この商品ポートフォリオにより、エーオンのクライアントに対するヒューイットのベネフィットアドミニストレーションおよびHRビジネスプロセスアウトソーシングサービスの提供、あるいは、ヒューイットのクライアントに対する業界トップクラスのエーオンのリスクサービス商品の提供など、さまざまな形でのクロスセリングの機会が生まれます。
大企業からミドルマーケットまで多角的に展開します。統合によってもたらされたクライアントベースによって非常に有用なクロスセルの機会が生み出され、大企業におけるヒューイットのクライアントベース、ミドルマーケットにおけるエーオンのクライアントベースが相互にレバレッジされます。
コストの削減と経営効率の向上を生みます。事業統合によりバックオフィスやマネジメントの効率化、広報費用の削減、ITプラットフォームの共用化などが実現し、エーオン ヒューイット全体で、2013年には年間3億5,500万ドルの原価削減効果がもたらされます。
エーオン ヒューイットでは、統合によるシナジー効果やスケールメリットによって業績の向上が見込まれるとともに、長期営業利益率20%の達成が予想されます。
ヒューイットの強力なキャッシュフロー生成に統合が生み出すシナジー効果が組み合わされることで、買収価格控除後の割引キャッシュフローベースで15億ドルの株主価値が生み出されます。
エーオンコンサルティングジャパン代表取締役社長の堀江徹は、今回の経営統合について次のように述べています。
「日本法人も10月1日に両社の全従業員が集まり、エーオンヒューイットジャパンの誕生を祝うとともに、顧客に対してより包括的なサービスを提供することについてディスカッションが行われました。 エーオンコンサルティングの日本法人は、「日本企業のグローバル化」を切り口として、主に大手日本企業に対して、日本人社員のグローバル人材化、外国人社員を含めたグローバルリーダー選抜・育成、グローバル人事制度統一・改革、経営理念の世界浸透、福利厚生のグローバル監査・プーリングといったことに取り組んできました。 一方、ヒューイットアソシエイツの日本法人は、主に欧米系大手企業に対して、年金数理計算・制度設計、給与・人事制度調査、従業員エンゲージメント調査などを業務の主としてきました。 両社の業務内容と顧客層が殆ど競合しない業務統合のモデルケースでもあり、今後はより幅広い顧客層に対して包括的なサービスを提供していくことを目指しています。」
【 エーオン ヒューイットについて 】
保険・再保険仲介の世界最大手であるAon Corporation(本社: 米国イリノイ州シカゴ、120カ国・500以上の営業拠点、61,000名の社員)のグループ会社。世界有数の人材コンサルティングとアウトソーシングサービス企業であり、90ヵ国で29,000名のプロフェッショナルを有する。クライアントの個別ニーズに応じたコンサルティングサービスを全世界で10,000社以上の企業 (Fortune 500企業の半数を超える企業を含む)に提供している。1.コンサルティング、2.ベネフィットアドミニストレーション、3.HRビジネスプロセスアウトソーシングの3つの事業を柱に展開している
http://www.aonhewitt.com/ (英語版のみ)
エーオンコンサルティング http://www.aon.com/japan/ /同社プレスリリースより抜粋・10月12日