ソフトバンク・ヒューマンキャピタル、〜採用担当者の意識調査〜
ソフトバンク・ヒューマンキャピタル(東京都港区、木崎秀夫・代表取締役社長兼CEO)が運営する、転職サイト『イーキャリア』は2010年8月12日〜8月15日の4日間、採用活動に関わっている人(正社員)に対し、採用に関する調査を行い、計400名の有効回答を得ました。
【 アンケート総括 】
◆ 採用活動 1年前と比べて『積極的』27.6%
企業の採用担当者400名に対し、採用活動の意向を1年前と比較した場合、どのように変化したかを聞いたところ、『積極的である』は27.6%(「非常に積極的である」16.8%と「積極的である」10.8%の合計)、『消極的である』は33.1%(「非常に消極的である」14.8%と「消極的である」18.3%の合計)、「変わらない」は39.5%となりました。
◆ 採用活動が積極的な企業 「マネージャークラス」への不足感高まる
次に、人員の過不足について聞いたところ、全体の傾向としては、『不足している』(「不足している」と「やや不足している」の合計)は35.6%、『過剰である』(「過剰である」と「やや過剰である」の合計)は6.8%となりました。前回調査と比較すると、『不足している』は4.2ポイント高く、『過剰である』は3.5ポイント低くなっており、あまり変化はありませんでした。 ポジション別で『不足している』(「不足している」と「やや不足している」の合計)の回答を見ると、「第二新卒クラス」で37.8%、「一般クラス」で35.5%、「マネージャークラス」で38.3%、「エグゼクティブクラス」で30.8%となっています。 採用活動意向別にみると、『積極的である』と回答した採用担当者では、「第二新卒クラス」、「マネージャークラス」で『不足している』と回答した割合がそれぞれ55.5%、50.0%と半数以上となり、特に「マネージャークラス」は前回調査の42.1%よりも7.9ポイント高く、現場を管理する人材不足を感じている企業が増えているようです。
また、不足している中途採用の職種を5つまで聞いたところ、採用活動意向が『積極的である』と回答した採用担当者では「事務、管理系(総務・人事・労務・経理・財務・会計・法務)」が前回調査よりも13.1ポイント高くなっており、「企画系(経営企画)」、「技術、研究系(品質・生産管理・メンテナンス)」、「営業系(個人向け既存顧客メイン)」の職種では前回調査よりも5ポイント以上高くなっています。
◆ 1人あたりの採用予算 昨年よりも増加 平均64万9千700円
今年の採用人数を把握しており、1人以上採用する予定がある採用担当者190名に、採用予定人数を聞いたところ、平均は7.9人となりました。前回調査(2009年5月)では平均9.1人となっており、今年は1.2人ほど少なくなっています。次に、同回答者に対し、1人あたりの採用予算額を聞いたところ、平均は64万9千700円となり、前回調査の47万5千円よりも大幅に高くなりました。
この結果から、年間採用予算の平均額(※1)(「1人あたりの採用予算」×「採用予定人数」)を求めると、640万5千300円となり、前回調査の487万4千700円よりも150万円近く高くなりました。予算が増加した理由の一つとしては、採用コストがかかる「マネージャークラス」の人材不足が影響しているのではないかと推測されます。
(※1)年間採用予算額の平均は会社ごとに「採用人数」と「1人あたりの採用予算」を掛け合わせ、その合計を回答者190名で割った数字となっています。
◆ 採用活動にTwitter 現在利用中 2.8% 利用意向は18.3%
◆ Twitter 利用する理由/したい理由 トップ3
「低コスト」、「応募数の増加」、「応募者の思考・性格を知る」
全回答者400名に、採用活動にTwitterを利用しているか聞いたところ、「現在、利用している」は2.8%となりました。また、「現在、利用する方向で検討中である」5.3%、「現在は利用していないが、利用したいと思っている」13.0%と、採用活動におけるTwitterの利用意向は18.3%となっています。 採用活動意向別にみると、『積極的である』と回答した採用担当者では、「現在、利用している」6.4%、「現在、利用する方向で検討中である」10.0%、「現在は利用していないが、利用したいと思っている」17.3%と、“利用”と“利用意向”を合わせると33.7%となり、採用活動でのTwitter利用に関して前向きであることがうかがえます。
採用活動にTwitterを「利用している」、「利用する方向で検討中である」、「利用したいと思っている」84名に、その理由を複数回答形式で聞いたところ、「通常の採用活動よりも、採用コストがかからないため」39.3%と、低コストを理由に挙げた担当者が4割近くいました。次に多かったのは「応募数を増やしたいため」(36.9%)と「Twitterの発言から、応募者の思考や性格を知るため」(36.9%)となっており、「低コスト」、「応募数の増加」、「応募者の思考・性格を知る」の3つが主な理由となっているようです。
同回答者84名に、Twitterを活用するにあたって、困っている点や不安な点などを自由回答にて聞いたところ、「まだ使い方をよく知らない」や「まだ具体的にどんなものかわかっていない」といったTwitter自体の理解の問題が多く、他にも「冷やかしや、遊び半分で寄せられては困る」、「上司の理解」、「誰が管理するか」など様々な不安点が挙げられました。
【 採用担当者の意識調査 調査概要 】
■ 調査方法 :インターネットアンケート
■ 実施期間 :2010年8月12日(木)〜8月15日(日)
■ 対象地域 :全国
■ 対象者 :採用活動に関わっている人(正社員) 400名
※ イーキャリア調べ
ソフトバンク・ヒューマンキャピタル http://www.softbankhc.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・8月30日