【アトラクス　ヒューマネージ】
コンピテンシー適性検査を韓国で販売開始

アイ・ティー・エックスおよびアトラクスのグループ会社で、人的資本経営の哲学に基づく適性アセスメント事業とEAP（従業員支援プログラム）事業を展開するアトラクス ヒューマネージ（東京都江東区、齋藤亮三・代表取締役社長）は、同社が企画・開発したコンピテンシー適性検査『Another 8』の販売を、本年７月から韓国で開始すると発表しました。今後、同社が企画・開発し、日本国内で販売しているその他の適性検査も順次韓国市場に投入する予定です。また同社は、今回の韓国進出を、適性アセスメント事業の中国をはじめとするアジア圏での展開の第一歩と位置づけています。

同社は、世界最大級の人材戦略コンサルティング会社、ワトソン ワイアット(Watson Wyatt & Company)の韓国法人であるワトソン ワイアット コリア(Watson Wyatt Korea)と、自社企画・開発商品のコンピテンシー適性検査『Another 8』の韓国国内における独占販売代理店契約を結び、同商品の韓国国内での販売を本年7月より開始します。

『Another 8』は、同社が、ワトソン ワイアットのコンピテンシー理論に基づき企画・開発し、2000年に日本国内で販売を開始した人材採用選考のための適性アセスメントツールであり、日本国内では発売以来わずか5年間で、上場企業を中心にすでに500社以上の企業で主に新卒採用選考の際の適性アセスメントツールとして活用され、高い評価を得ています。

一方、韓国は、日本、中国、台湾などと並び、大学新卒者を定期一括採用する企業が多い国であり、新卒採用において、いかに優れた人材を見極め、採用するかが多くの企業にとって大きな経営課題となっています。そこで昨年来、ワトソン ワイアット コリアを通じて、『Another 8』の韓国語版を約6カ月間テスト販売し、複数の韓国企業で実際に使用してもらい、その効果を検証してもらったところ、優れた人材を見極めるためのアセスメントツールとしての有効性が確認され、今回、ワトソン ワイアット コリアを通じて、本格的な販売に踏み切ることとなりました。

韓国の大学卒業者数は、2004年実績で約25万人（同日本55万人）。うち日本と同程度の50〜55％が就職すると言われており、13万人の学生が新卒者として、採用選考の対象となります。また採用活動の時期は日本の4〜7月に対して、韓国では9〜11月と、やや遅めです。

韓国国内で従来使用されていた人材採用選考におけるアセスメントツールは、知的能力や性格特性を評価対象としたものでした。それに対して同社の『Another 8』は、コンピテンシーという成果を生み出す行動特性を評価対象としたまったく新しい切り口の検査であり、これが同検査をテスト使用した韓国企業からも高く評価され、昨年の新卒採用で、「Another 8導入により従来にないよい人材が採用できた」という声が寄せられました。

また、同社は、『Another 8』の他にも、「ストレスへの対処」力を測るコーピング適性検査『G9』や、「チームへの貢献」力を測る「社会性」適性検査『W8』など、「成果を生み出す人材か？」という観点から人材の可能性を多角的に評価するための適性アセスメント検査のラインアップを充実させており、韓国市場へもこれらの商品を順次投入していく計画です。これまで欧米で開発された適性アセスメントツールが日本に輸入されるケースはありましたが、日本で開発されたものが海外に輸出されるケースは過去に類例がありません。

さらに、すでに国内では同社の適性アセスメントツールを利用し、中国本土で現地の人材採用を行っている日系および外資系企業から、同社の適性アセスメントツールの中国語版のリリースを要望する声が多く寄せられており、同社は、こうした声にも早期に応えていく計画です。また、中国語版が完成すれば、日本、韓国同様、大学新卒者の定期一括採用を行っている台湾やその他中国語圏への進出も可能となります。