ピースマインド、太陽光を取り入れたオフィス環境は
ビジネスパーソンの生理・心理面に好影響
メンタルヘルスサービスを提供するピースマインド(東京都中央区、荻原国啓・代表取締役社長)の調査・研究組織「ピースマインド総合研究所(所長:渋谷英雄)」は、太陽光を屋内照明に活用する特殊ブラインド技術である「ソーラーガイドシステム※1」設置による、オフィス環境での生理面・心理面への変化に関する調査を行いました。その途中経過として、太陽光を取り入れたオフィス環境下ではビジネスパーソンの生理的・心理的に好影響が出ることを確認しましたので、お知らせいたします。
※1 ソーラーガイドシステムとは
静止型採光ブラインドのこと。表面に特殊な加工を施して、太陽光プリズムを拡散させ、室内の隅々まで均一に太陽光を届けることを実現。すでに、室内照明のコストを大幅に削減し、CO2削減にも効果を発揮することが証明されています。
【 調査・分析結果の概要 】
■ 背景:
日本の労働者1人平均の年間総実労働時間は1,700時間を越えており※1、長時間過ごす職場環境は労働者のメンタルヘルス維持にとって非常に重要である。職場環境の改善にはセルフマネジメントを始めとする、メンタル面からのアプローチのみならず、物理的な改善もかかせない。そこで、うつ病(特に季節性気分障害)の治療で注目されている、高照度光療法※2から、太陽光を均一に拡散し、室内の奥深くまで届けることができる「ソーラーガイド」がビジネスパーソンのストレス改善に影響があるか、以下の調査を行った。
※1 厚生労働省「毎月勤労統計調査平成21年分結果確報」
※2 高照度(2500から1万ルクス)の光を照射することによって治療効果を得る身体療法。脳内神経伝達物質セロトニンは光を浴びることによって分泌量が増えるといわれている。
■ 目的:
ソーラーガイドシステムを設置することで、オフィス環境、ビジネスパーソンの生理面・心理面(業務のモチベーションやストレス気分の解消など)にどのような変化をもたらすのかの測定を行う。
■ 対象:
A社(Webシステム開発会社)とB社(専門コンサルティング会社)の従業員88名(男性57名、女性31名)に調査協力を依頼。
■ 期間:
2009年12月21日から2010年01月22日
■ 方法:
生理面のストレス評価、心理面の抑うつ状態・気分・仕事におけるストレス評価を行うため、以下の4種類の生理・心理評価手法を用いた。
■ 結果・考察:
全体的に太陽光を取り入れたオフィス環境により、ストレス値が減少する傾向が見られた。中でも、「気分※1」「職場環境※2」「活気※2」については、異なる環境下であってもA・B両社ともストレス値が減少していることは注目すべき点である。
(しかし、今回は設置後2週間で測定したため、標本数では検出できる差が十分に認められない項目も多かった。今後は長期的な変化の確認のため、2010年4月下旬頃に再測定し、改めて報告することを予定している。)
※1 日本版POMS短縮版(ポムス)(気分プロフィール検査);過去1週間の「気分の状態」について30問6尺度(下位因子にT-A:緊張−不安(Tension-Anxiety)、D:抑うつ−落込み(Depression-Dejection)、A-H:怒り−敵意(Anger-Hostility)、V:活気(Vigor)、F:疲労(Fatigue)、C:混乱(Confusion))で測定するものである。これにより、受検者の最近の持続的な気分状態を把握する。
※2 こころの健康診断で、厚生労働省委託研究「作業関連疾患の予防に関する研究班」の成果である職業性ストレス簡易調査票をWeb化したもの。質問項目は57項目。職業性のストレス因子と、それによるストレス反応(抑うつ、活気などの気分プロフィールや、身体愁訴など)、およびそれらの関係に影響を与える因子(家族や同僚の支援)を測定し、ストレスを総合的に評価することが可能である。
◆本リリースの詳細はこちらをご覧下さい(PDF)
ピースマインド http://www.peacemind.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・3月24日