アドバンテッジ リスク マネジメント、企業のパートナーとして
成果を実現する「メンタルヘルスケア支援プログラム」を開発
アドバンテッジリスクマネジメント(東京都目黒区、鳥越慎二・代表取締役社長、以下ARM)は、約400社・団体、66万人の従業員のメンタルヘルスを支援してきた経験を活かし、職場におけるメンタル不調発生の低減、従業員の元気度の向上、組織の活性化などの成果をさらに高めるために、現行サービスを拡充し、新しく2つのメンタルヘルスケア支援プログラムを開発しました。新プログラムは、本年4月1日より販売を開始します。
これまでARMは、昨年統合した2社(株式会社フォーサイト、株式会社ライフバランスマネジメント)を含め、3社合計で30年にわたって日本における企業・団体のメンタルヘルスケアを支援してきました。この経験を通じて、外部専門機関が提供している企業支援ツールと社内施策とを連携して総合的に運用することで、より大きな成果を実現することができることを確認しました。
そこで、2002年より提供してきた、予防から発生対応まで総合的に支援する「アドバンテッジEAP」に加えて、新たに予防中心の「アドバンテッジタフネス」と、発生者対応中心の「アドバンテッジケア」の2つのプログラムを開発しました。
職場におけるメンタルヘルスがますます重要な経営課題となっている日本において、当社はこれらのプログラムの提供を通じて、企業における健康で元気ある従業員と活気ある組織の実現を支援します。
1. 経緯・背景
労働者のストレスと心の健康問題が深刻化するなか、職場のメンタルヘルス対策を実施する企業の数は増えており、メンタルヘルス対策を外部機関に委託している企業は約3割にのぼっています。また、社内資源のみで実施している企業の4割強が新たに外部委託を検討しているなど、職場のメンタルヘルスケア対策における外部資源の活用が進んでいます。※1
しかしながら、社内・外部による対策に関わらず、具体的な成果があったとは認識されにくいケースが多く、特に企業が求める、メンタルヘルス不調による企業のコスト負担やリスクの軽減、不調発生の予防、組織の活性化といった点において、成果があったと認識されているケースは必ずしも多くありません。※2
ARMは長年にわたる様々な企業・団体における多くの取り組み事例の経験を通じて、社内外の資源の活用方法と成果について研究を進めた結果、社内外にかかわらずそれぞれの施策を連携させ、総合的な取り組みを進めることが重要な成功要因であることを確認しました。また同時に、何を成果とするのかを明確にし、その成果に向けたプログラムを選択・実施することが重要であるとの結論に至りました。この考えに基づき、企業が目標とする成果を達成するために、包括的・総合的なプログラムを開発いたしました。
※1 (財)労務行政研究所 「人事業務のアウトソーシング活用実態」 2009年
※2 (財)労務行政研究所 「企業におけるメンタルヘルスの実態と対策」 2008年
2. 販売開始時期
2010年4月1日より販売を開始する予定です。
3. 3つのプログラムの位置付けと特徴
<各プログラムの位置づけ>
メンタルヘルスケア活動の3領域である、一次予防(未然予防、健康増進)、二次予防(早期発見、早期対応)、三次予防(復職支援、再発防止)における、各プログラムの位置づけは次の通りです。
■ 一次予防から二次、三次予防までを包括する「アドバンテッジEAP」
■ 一次予防に重点を置き、個人と組織のメンタルタフネスを高める「アドバンテッジタフネス」
■ 二次、三次予防に重点を置き、メンタル不調者を適切にケアする「アドバンテッジケア」
<アドバンテッジEAP>
職場におけるメンタルヘルスの一次・二次・三次予防を行うための包括的なプログラム。ココロの健康診断eMe(イーミー)で把握したメンタルヘルス予備軍に精神科医と臨床心理士が能動的に働きかけることで、早期発見、早期対応を実現。メンタルヘルス不調の予防、ストレス管理や組織活性化につながる組織診断も充実。さらに、復職支援、ポストベンション(事故・事件・災害発生時の事後フォロー)、メンタルヘルス研修、人事向け労務相談等も実施。東京海上日動メディカルサービス株式会社と共同運営しており、成果が出るプログラムとして高い評価を得ている(2009年12月現在で約29万人が利用)。
<アドバンテッジタフネス>
セルフケア(ストレスの気づきとストレス管理)を支援する“MTOP”、組織ストレスを見える化する“MTOP組織診断”を基盤にした(2009年12月現在で約20万人が利用)、メンタルヘルス不調者だけでなく元気な従業員も含む個人と組織のメンタルタフネス強化プログラム。
従業員と組織のストレス状況下での「コミットメント」(=対処すべき課題に積極的に取り組む行動様態、前向きに仕事に向かう姿勢)に着目し、従業員が前向きに充実感を持って仕事に取り組むために重要となるスキルや考え方を習得し、さらに組織の課題を把握し活性化のための施策を推進することで、個人と組織のメンタルタフネスを強化。個人のストレス状況と組織の活性度の診断と改善策のアドバイス、個人の診断結果に応じたストレス対処法やポジティブ思考の習得、モチベーションを高めることを目的とした管理者及び一般職向け教育(eラーニング、集合研修)などを実施。
<アドバンテッジケア>
認知行動療法に基づく徹底した品質追求のもと、休職・復職者を含む従業員の相談カウンセリングを支援する“フォーサイトEAP”、精神疾患リスクを測定する“SMART(スマート)”、個別対応と体制整備の両面から復職を支援する“復職支援コーディネータ”を基盤にした(2009年12月現在で17万人が利用)、最適なメンタルヘルスケア推進を支援するプログラム。
ラインケア強化のためのルール・体制構築支援や研修の実施、精神疾患リスク測定に基づく高リスク層の早期発見・早期対応、第三世代の認知行動療法を導入したカウンセリング、顕在化した不調者の個別対応(ケースマネジメント)、法律・労務の観点に基づく人事部門の対応の支援と制度の整備、運用などを実施することで、企業リスク管理、効率性や公平性の向上(安全配慮義務の遵守、専門家の活用、不調者対応の軽減、健康な従業員にとってもフェアな制度運用など)、メンタルヘルス不調者の支援(休職防止、再発防止や早期復職など)を実現。
4. 業績への影響
新商品は2010年4月より販売を開始いたしますので、当期の業績には影響を与えません。なお、来期以降の業績に与える影響につきましては、適宜業績予想に反映します。また、現時点では新商品販売のための新たなシステム開発は予定しておりません。
5. 今後の計画
2010年度は、メンタルヘルスケア事業全体で50社の新規契約を計画しています。また、昨年設立したフォーサイト心理学研究所、ライフバランスマネジメント研究所の研究成果を踏まえ、随時プログラム機能や内容を拡充する予定です。
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。(PDF)
アドバンテッジ リスク マネジメント http://www.armg.jp /同社プレスリリースより抜粋・3月1日