産業能率大学総合研究所
「現場の問題発見力強化研修」の提供開始
企業・行政体の人材育成支援や経営指導を行う学校法人産業能率大学総合研究所は、健全な批判的観察力をもち、問題感度の高い現場リーダーを養成する研修プログラムを開発しました。文化人類学や社会学など学術的領域で用いられることの多い定性的な調査手法フィールドワークのノウハウを活用して、現場で当たり前になっている状況を批判的・客観的に観察し、問題を顕在化させる「スキル」を身につけます。業務改善の中心となる現場のリーダークラスが、問題解決の第一ステップとなるこうしたスキルを身につけることで、改善すべき問題が明確になり、効果的な業務改善につながります。
この新しい研修プログラムの名称は「現場の問題発見力強化研修」で、3月1日から提供を開始します。研修期間は2日間、研修費用は実施規模や内容によって異なります。
≪ この新しい研修プログラムは… ≫
■ 現場の状況を“批判的”に捉えなおし、問題を顕在化させる「スキル」を身につけるものです
■ このスキルを現場リーダーが身に付けることで、改善すべき問題が明確になり、業務改善につながります
■ 主に、(1)複眼的に物事を捉える技術、(2)フィールドワークの技術、を身につけます(学術研究で用いられることの多い定性的な調査手法「フィールドワーク」のスキルを身に付けられるビジネス研修はきわめてまれ)
■ フィールドワークは、近年、ビジネス分野でも製品開発
【 研修のねらい 】
新人として入社したとき、社内の「常識」が非常に不自然、不思議だったー。多くの人が抱くこうした感覚は、会社に長い期間勤めたり、社内で立場が変わったりすることで次第に薄れ、不思議だったことが当たり前のことになってしまいます。ところが、当たり前となった社内の「常識」は、改善しなければいけない問題かもしれません。
社内で当たり前になっている状態、一見何も問題がないと思える状態を改めて健全な批判精神から客観的に観察し、隠された“問題”に気づかなければ、本当に解決すべき問題に行き着くことができません。解決すべき問題を把握することで初めて問題解決や業務改善に、ひいては現場力の向上につながっていきます。
今回開発した研修は現場リーダーを対象にしていますが、これは現場リーダーこそが現場を熟知し、現場の最前線にいて、業務改善の中心となるべき存在と言えるからです。
【 研修内容の特徴 】
研修内容は、聞き取り調査や徹底した観察によって“対象”を客観的に把握しようとする定性的な調査手法「フィールドワーク」のスキル習得を大きな柱にしています。フィールドワークは文化人類学や社会学などの学術研究分野で活用されることの多い手法で、このノウハウを本格的に習得してビジネスに応用しようとする研修は、きわめてまれです。
研修では、まず、目の前にある当たり前の事象を、固定観念にとらわれずに健全な批判精神をもって、複眼的に観察できるようになることを目指します。「視点・視座を変える」・「視野を広げる」、「暗黙の前提を疑う」、「因果関係を確認する」等、複眼的思考のポイントを理解したうえで、現場の隠れた問題を見つけ出すためにフィールドワークの進め方を学習します。
演習では、一見何の問題も無いと思える職場での日常の仕事風景を映像化した教材を活用。この、一見何の問題も無いと思える状況を観察し、それを複眼的な思考で解釈して、職場の中の潜在的な問題を発見していきます。
このほか、フィールドワークにおける質問の技術(インフォーマルな形式で行われるインタビュー手法で、現場の様々な場面で折に触れて質問をしたり、相手の「問わず語り」を引き出したりするテクニック)や、気がついた問題や構築した仮説を「発信」できるようになるため、理解してもらいたい問題意識を“物語”に置き換えて説明する「ストーリーテリング」の方法を学びます。
なお、この研修では、現場の業務改善のための問題発見スキル習得を主テーマにしていますが、フィールドワークのスキル習得を柱にしているため、こうした定性調査のスキルを必要とするマーケティングや製品開発担当者向けの研修にもカスタマイズできる内容です。
■ 新プログラム概要
名称: 現場の問題発見力強化研修
研修期間: 2日間
研修形態: 集合研修(本学から講師を派遣して企業・団体内で実施する形態)
企業の方からのお問い合わせ先:
(学)産業能率大学総合研究所/HRMシステム開発センター/電話:03-3704-9506
※ 研修費用は実施規模・内容によって異なります
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
学校法人産業能率大学 http://www.sanno.ac.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・2月22日