JTBモチベーションズ
「若手社員の成長と、上司の意識とのギャップに関する調査」を実施
JTBグループの人事コンサルティング会社、ジェイティービーモチベーションズ(東京都港区、市川正資・代表取締役社長)は、全国の入社1〜3年目(22〜25歳)の男女309人と、入社1〜3年目の部下を持つ男女(入社4年目以上)309人に対し、若手社員の成長に関する調査を実施しました。
【 調査結果サマリー 】
■ 上司が若手社員に最も期待しているのは、「困難を克服する力」(40.5%)の成長、若手社員が、今後最も伸ばしたいのは、「新しいアイデアや工夫を生み出す力」(42.7%)
■ 若手社員の30.1%が、「仕事のおもしろさを感じる力」を伸ばしたい。
これを期待する上司は、15.9%のみ。
入社1〜3年目の部下をもつ男女309人(以降、上司と表記)に、若手社員に対して「今後成長してほしいと思う項目」を3つまで選んでもらったところ、「困難を克服する力」を選択する人が40.5%と最多。一方、入社1〜3年目の男女(以降、若手社員と表記)が「今後成長したい項目」として選んだのは、「新しいアイデアや工夫を生み出す力」が42.7%と最多でした。また、若手のほうがより多く、「仕事のおもしろさを感じる力」を伸ばしたいと答える傾向がありました。
■ 成長の妨げは、「上司に相談しにくいこと」「自身に、成長しようという意識が薄いこと」
成長を妨げていることについて聞いたところ、若手社員の33.7%が、「上司に相談しにくいこと」と「自身に『成長しよう』という意識が薄いこと」に「あてはまる」「ややあてはまる」と回答しました。
■ 「さらに成長していきたい」「今の会社で働き続けたい」、入社2、3年目で低下する傾向
����「仕事のおもしろさを感じる力」の不足感は増加
「今後、さらに成長していきたい」の項目に「あてはまる」「ややあてはまる」と回答したのは、1年目社員で94.2%、2年目81.6%、3年目84.5%、「今の会社で働き続けたい」では68.9%、47.6%、40.8%、「今の仕事に喜びを感じている」では同57.2%、36.9%、28.2%でした。また、「仕事のおもしろさを感じる力」が、「1年前と比べて、成長していない」と感じる人の割合は、1年目社員で29.1%、2年目36.9%、3年目42.7%と、増加していました。
■ 「何によって成長したか」では、上司は「むずかしい仕事」「目標達成」を、若手社員は「同期入社の仲間」を重視
「むずかしい仕事に挑戦することで成長した」とするのは、上司からの評価で67.4%、若手社員の自己評価では、56.3%にとどまりました。「目標があり、達成に向けて行動することで」でも同様の傾向が見られました。逆に、「同期入社の仲間とのやりとりやふれあいによって」については、若手社員52.1%、上司からの評価36.3%と、若手社員の肯定回答が多い結果でした。
<全体概況>
上司は若手社員に対し、困難を克服する力を伸ばしてほしいと願い、むずかしい仕事への挑戦や目標達成への行動が成長につながる、と考えているのに対し、若手社員本人は、アイデアを生む力や仕事のおもしろさを感じる力を伸ばしたいと願い、小さな成功を積み上げることや同期仲間とのやりとりが成長につながると考えている、という両者の違いが浮かび上がりました。
■ 調査概要
調査方法: インターネットリサーチ・調査地域全国
有効回答数:
若手社員:入社1年目103名、2年目103名、3年目103名、いずれも22〜25歳
上司:入社4年目以上で、入社1〜3年目の直属部下を2名以上持つ309名
回答者属性: 男性67.2%・女性32.8%、従業員500名以上の企業に所属、職種は営業・販売29.9%、顧客対応・サービス14.1%、管理・企画19.4%、開発・製造30.3%、その他6.3%
調査日時: 2010年1月15日(金) 〜2010年01月17日(日)
■ まとめと提言
本調査では、若手社員の成長の重要性、成長の促進要因、阻害要因、及び若手社員と上司の意識のギャップが明確になりました。今後の若手社員育成のためには、日々の業務の中で確実に成長できる環境を整えること、また成長の場を提供することが重要です。また、成長の重点項目として、「アイデアや工夫を生み出す力」「仕事のおもしろさを感じる力」「困難を克服する力」などがあげられます。個人、組織ともにこれの成長促進に取り組む必要があります。また入社年度別の対応により、1年目以降の成長欲求低下に対処することも求められています。
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。(PDF)
JTBモチベーションズ http://www.jtbm.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・2月4日