インテリジェンス、求人情報サービス「an」
年間応募動向に見る アルバイト採用計画のポイント
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する求人情報サービス「an」は、アルバイト応募動向調査を行いました。結果がまとまりましたので、お知らせいたします。
※ 詳細は、採用企業向け情報サイト「anレポート」にて公開しています
【 調査結果 】
■ 属性別アルバイト年間応募動向
―― 学生は休暇直前、主婦・フリーターは季節の節目後に求職活動
属性別に見た年間応募件数を月別にみると、高校生では「7月」が最多、次いで「2月」、「12月」となり、長期休暇直前にアルバイトを探し始める高校生の様子がうかがえます。大学生は、最も多い月が「7月」と高校生と同様で、次いで「5月」、「10月」となりました。前期・後期授業が始まった後にアルバイトを探しはじめ、応募している傾向が見られます。
主婦の応募件数は、「10月」が最多、次いで「5月」「9月」となり、子どもの夏休みや新学期の始まりから少し遅れた時期に集中しています。フリーターは、1位は主婦同様「10月」となったものの、次いで「6月」「7月」が続く結果となっており、主婦・フリーターともに、節目となる4月・10月からアルバイトを探し始め、結果少し遅れた時期に応募する傾向が見られます。主婦は、子どもの夏休みや新学年の準備への対応が落ち着いた時期に仕事を探し始めること、フリーターは他の属性と比べ正社員志向が強く慎重に様々な職を比較した上で応募するため、仕事探しから応募に至るまでの期間が他より長いことが考えられます。
■ 「仕事を探す際に重視する点」
―― 主婦は働きやすさ、フリーターはスキルアップや正社員志向
仕事を探す際に重視する点を属性別にみると、高校生は「未経験でもできる」(93%、複数回答、以下同様)が他の属性と比べ10%以上の開きをもって最多。「同性が多く働いている」「同世代が多く働いている」の重要度も高く、初めてアルバイトをする不安が反映された結果となっているようです。大学生では、「通勤に便利な勤務地である」(89%)が最多。他の属性と比べて際立った項目は見られないものの「今までと異なる経験・スキルを身につけられること」(59%)、「給与待遇がよい」(88%)といった項目が高いことから、高校生と比べアルバイトにも慣れ、興味・関心や給与などをより重視した仕事選びにシフトする傾向が見られます。
主婦は、「通勤に便利な勤務地である」が97%で最多、次いで「家から近い勤務地である」(94%)、「自分にもできそうな仕事である」(93%)となり、子育てとの両立を念頭に置いた項目が強く支持される結果となりました。フリーターの場合、「通勤に便利な勤務地である」(88%)が最多なものの、他属性と比べて「倒産/失業の心配がない」(78%)、「経験/スキルアップができる」(73%)が上位にあがったほか、「社員登用制度がある」(60%)ことへの関心が群を抜いて高いなど、安心して働ける・スキルアップにつながる企業を望み、正社員志向の高いフリーターの実態が浮かび上がる結果となりました。
■ 解説
―― 属性に合わせた募集内容の検討、アピールを
「an」が昨年末、採用担当者を対象に行った別の調査では、従業員の採用に関する関心事について「より良い人材を採る方法」が最多回答となっています。条件に合った人材を効率的に採用するための採用計画策定が企業にとってますます重要になっています。
今回の調査では、より良い人材獲得のためのヒントとなる、属性ごとの求職タイミングや重視点が明らかとなりました。採用する際には属性別の重視点を募集内容に反映させるとともに、面接等で魅力となる項目をしっかりアピールしていくことが、効果的な採用につながるのではないでしょうか。また、属性を絞った採用を行いたい場合、その属性の志向や行動に合わせた採用計画を立てることで、更なる効果向上が狙えると考えられます。(「an」編集長 奥山 真)
【 調査概要 】
■ 属性別応募動向
調査期間: 2009年1月1日〜12月31日
データ抽出元: 「anエリア」「anセレクト」「anレギュラー」への属性別応募
■ 求職者調査
調査期間: 2009年12月4日〜12月9日
調査対象: 北海道、関東、東海、関西、九州に在住する直近1年以内のアルバイト・パート求職活動中の15〜44歳の男女
調査方法: インターネットリサーチ
有効回答数: 2,705人
【 参考 】
「an」で実施しております意識調査や求人情報に関するデータは、 採用企業向け情報サイト「anレポート」にて公開しております。
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
インテリジェンス http://www.inte.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・2月4日