日総ブレイン調べ
神奈川県内の事務系の派遣求人・求職は引続き緩やかに回復
ヨコハマの人材派遣会社 日総ブレイン(横浜市鶴見区、清水智華子・代表取締役社長)は、2009年度(4月〜12月)の神奈川県内における派遣状況を弊社独自データにて作成致しました。尚、弊社は事務系の人材派遣会社のため、殆どが事務職に関するデータ集計となります。
神奈川県内の「企業」「派遣労働者」における、2009年度(4月〜12月)の(1)新規求人数、(2)新規派遣登録人数、(3)新規派遣就業人数、(4)派遣利用人数を調査しました。2008年度対比での弊社データを公開致します。
(1) 神奈川県内の新規求人数変遷
県内企業の新規求人数はリーマンショック(08/09)以降、減少が続きますが、09年度は08年度対比にて、第1四半期(4〜6月)が約51%、第2四半期(7〜9月)が約61%、第3四半期(10〜12月)が約74%と緩やかに回復してきていると考えられます。
(2) 神奈川県内在住者の新規派遣登録数変遷
県内在住者の派遣登録者数は、08年度対比にて、第1四半期(4〜6月)が約71%、第2四半期(7〜9月)が約99%、第3四半期(10〜12月)が約85%と回復傾向ですがまだ勢いが見られず横ばいです。
(3) 神奈川県内での新規就業数変遷
県内在住者の新規就業数は、08年度対比にて、第1四半期(4〜6月)が約58%、第2四半期(7〜9月)が約92%、第3四半期が約90%と?A同様、回復傾向は見られますが勢いが見られない状況です。
(4) 神奈川県内企業の派遣人数変遷
県内企業の派遣人数変遷は、08年度対比にて、第1四半期(4〜6月)が約93%、第2四半期が約91%、第3四半期が約94%と一定の推移を保っています。9月の減少や季節要因は考えられるものの、8月・12月は08年度比超もあり回復傾向が顕著になってきています。今後3ヵ月(1月〜3月)の状況に期待がかかります。
【 考察 】
リーマンショック(08/09)より1年が過ぎ、徐々にではありますが企業の積極的な派遣利用(求人)、及び、求職者の積極的な活動が顕著に伺える様になってきています。また、県内企業の新規就業数、派遣人数(表(3)・(4))より、新規就業数は、まだ伸び悩んでいますが派遣人数は増加しているので、恐らく派遣社員の契約終了が一段落してきたのではないかと予測できます。
しかしながら「求人」も「求職」もまだ“勢い”が感じられず、やはり「緩やか」な回復傾向と言わざるを得ない状況です。当然ながらリーマンショック以前のような派遣活用には至らず、引続き派遣の新規受入れには慎重且つ、厳しい判断が伴うと考えられます。
企業ニーズとして、「業務を習熟した事務のスペシャリストは引続き活用したい」との意向は引続き強いのですが、業績回復・コスト削減を前提にした厳選採用を進めている状況も引続き変化がありません。人材派遣会社に求める求人像では、タイムリー性は基より、質的要素の追求・向上が高く求められる為、『正規社員と変らぬスペシャリスト』ならびに『コア・コンピタンスの的確なサポーター』としての派遣活用は継続すると考えられます。
◆ 本リリースの詳細・図表などはこちらをご覧下さい。
日総ブレイン http://www.nsbrain.jp /同社プレスリリースより抜粋・1月19日