日総ブレイン調べ、事務系の派遣求人は緩やかに復調!
反面、企業の採用は厳選傾向が強まる!?
ヨコハマの人材派遣会社 日総ブレイン(横浜市鶴見区、清水智華子・代表取締役社長)は、2009年度 上半期(4月〜9月)の神奈川県内における派遣状況を弊社独自データにて作成致しました。尚、弊社は事務系の人材派遣会社のため、殆どが事務職に関するデータ集計となります。
神奈川県内の「企業」「派遣労働者」における、2009年度上半期の(1)新規求人数、(2)新規派遣登録人数、(3)新規派遣就業人数、(4)派遣利用人数を調査しました。2008年度対比での弊社データを公開致します。
(1) 神奈川県内の新規求人数変遷
県内企業の新規求人数はリーマンショック(08/09)以降、減少が続きますが、09年度に入り第1四半期(4〜6月)には08年度対比で約51%であったのに比べ、第2四半期 (7〜9月)では約61%と約10%ではありますが徐々に復調傾向が見え始めました。
(2) 神奈川県内在住者の新規派遣登録変遷
県内在住者の派遣登録者数は、08年度対比で第1四半期(4〜6月)が約71%、第2四半期(7〜9月)は約99%とほぼ08年度と同じ状況まで回復しています。特に7月は約112%と昨年を越える状況が見られます。
(3) 神奈川県内での新規就業変遷
県内在住者の新規就業数は、(1)新規求人数と同様に08年度対比で第1四半期(4〜6月)が約43%、第2四半期(7〜9月)が約52%と割合的には増えましたが、直近の9月約39%と下降している為、予断を許さない状況が続いています。
(4) 神奈川県内企業の派遣人数変遷
県内企業の派遣人数変遷は、08年度対比で約85%〜100%を推移しており、大幅な減少等は見られません。ただし、08年度はリーマンショック後も年内にかけて緩やかな上昇傾向が見られたのに対し、09年度の9月状況が気がかりではあります。第3四半期(10〜12月)にかけて緩やかにでも上昇傾向になると回復の兆しが期待できます。
< 考察 >
企業は夏場より徐々にではありますが、派遣の積極利用を再開した感じが伺えます。同様に求職者も企業の求人活動に合わせ、更に活性し始めた傾向が伺えます(表(1)・(2))。しかしながら、実際の企業の派遣受入れの判断には引続き慎重さが増していると考えられます(表(3))。神奈川県内企業へ派遣しているスタッフ人数を見ますと、多少の増減は見られますが、概ね堅調に推移しています(表(4))。特に6〜8月の1000名超えは、5〜7月にかけて新規派遣登録者(表(2))の増加傾向が起因していると考えられます。
上記より、企業ニーズとして、「業務を習熟した事務のスペシャリストは引続き活用したい」と言う意向が強くなってきている反面、企業はかなり厳選した採用を進めている状況であると考えられます。
この様な状況下において、企業が人材派遣会社に求める求人像には『正規社員と変らぬスペシャリスト』ならびに『コア・コンピタンスの的確なサポーター』ではないかと認識をしています。
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
日総ブレイン http://www.nsbrain.jp /同社プレスリリースより抜粋・10月28日