インテリジェンス、求人情報サービス「an」調べ
2009年8月 アルバイト平均時給
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する求人情報サービス「an」では、求人情報メディア(PCサイト、モバイルサイト、有料求人誌、フリーペーパー)に掲載された求人広告から173職種(※)について、平均時給を分析しています。2009年8月の結果がまとまりましたのでお知らせします。
(調査は2002年より行っております)
【 全エリア概況 】〜前月比14円、前年比12円の増額
2009年8月の全国平均時給は、979円(前月965円、前年同月967円)で、前月比14円の増額、前年同月比12円の増額となりました。エリア別では、「関東エリア」が1,042円で最も高く、次いで「関西エリア」(983円)、「東海エリア」(954円)となりました。職種別では、「専門職系」が1,208円と最も高く、次いで「サービス系」(1,019円)、「運輸職系」(995円)となりました。
対前年同月の増加率は1.3%で、「技能・労務系」(−5.2%)、「事務系」(−4.2%)、「フード系」(−0.9%)以外の4職種で前年を上回る結果となっています。
【 関東エリア概況 】〜平均時給1,042円。2月以来の前年同月比プラスに
関東エリアの平均時給は、1,042円(前月1,013円、前年同月1,032円)で、前月比29円の増額。職種別では、「専門職系」が1,310円で最も高く、次いで「サービス系」(1,106円)、「事務系」(1,071円)となりました。対前年同月の増加率は1.0%で、2009年2月(0.2%)以来のプラスとなりました。
【 関西エリア概況 】〜平均時給983円。専門職系、運輸職系で前年比大幅増
関西エリアの平均時給は、983円(前月990円、前年同月966円)で、前月比7円の減額。職種別では「専門職系」が1,242円で最も高く、次いで「サービス系」(1,030円)、「運輸職系」(1,012円)。対前年同月の増加率は1.7%と、4ヵ月連続のプラスとなりました。職種別では「専門職系」(11.6%)、「運輸職系」(9.7%)の増加幅が大きく、全体の増加率をプラスに押し上げました。
【 東海エリア概況 】〜平均時給954円。12ヵ月連続前年比減で停滞傾向が長期化
東海エリアの平均時給は、954円(前月957円、前年同月991円)で、前月比3円の減額。2008年12月に1,000円台を回復した以外は、昨年3月以降、1,000円を割り込む停滞傾向が続いています。職種別では、「専門職系」が1,097円で最も高く、次いで「運輸職系」(1,028円)、「サービス系」(999円)となりました。対前年同月の増加率は-3.7%で、12ヵ月連続の対前年比マイナス。職種別では「専門職系」(6.0%)、「運輸職系」(2.9%)で前年比プラスとなった以外、すべての職種で前年を下回り、全体では前年比マイナスとなりました。
【 九州エリア概況 】〜平均時給832円。対前年比0.6%で再びプラスに転じる
九州エリアの平均時給は、832円(前月819円、前年同月827円)で、前月比13円の増額。職種別では、「専門職系」が971円で最も高く、次いで「事務系」(915円)、「サービス系」(858円)となりました。対前年同月の増加率は、0.6%で、職種別では「技能・労務系」(−8.9%)、「運輸職系」(−4.5%)、「販売系」(−0.8%)を除く、4職種で前年比プラスとなりました。
【 北海道エリア概況 】〜平均時給808円。前年比3ヶ月連続プラスも5職種で前年比マイナス
北海道エリアの平均時給は、808円(前月797円、前年同月789円)で、前月比11円の増額。前月は2008年12月以来の700円台下落となりましたが、8月は再び、800円台へと回復しました。職種別では、「サービス系」が861円で最も高く、次いで「専門職系」(849円)、「事務系」(838円)となりました。対前年同月の増加率は2.4%で、3ヵ月連続の前年比プラスとなりましたが、職種別では「サービス系」(9.1%)が9ヵ月連続プラスとなったものの、「運輸職系」(-7.0%)など5職種で前年を下回りました。
【 2009年8月の結果から 】
全国の対前年同月増加率は、1.3%で、前月比、前年比ともに再びプラスとなりました。エリア別に見ても、東海(−3.7%)を除くすべてのエリアで前年比プラスとなっています。
職種別では、引き続き求人ニーズの高い「看護師」「薬剤師」「福祉・介護・保育」領域で時給水準が堅調に推移している「専門職系」が、対前年増加率7.3%で10ヵ月連続プラスとなりました。しかし、「事務系」で14ヶ月、「フード系」も6ヵ月連続で前年比を下回っているほか、その他の職種でも長期的な増加傾向はみられず、全体としては、停滞傾向が続いています。特に、メーカーでは生産回復とそれに伴う人員の採用を再開する動きが出始めてはいるものの、時給の動きに影響はなく、製造工を含む「技能・労務系」は、全エリアで前年を下回り、24ヵ月連続の前年比マイナスとなっています。
【 参考 】
anで実施しております意識調査や求人情報に関するデータは、採用企業向け情報サイト「anレポート」にて公開しております。
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インテリジェンス http://www.inte.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・9月10日