インテリジェンス、求人情報サービス「an」調べ
2009年5月 アルバイト平均時給
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する求人情報サービス「an」では、求人メディア(PCサイト、モバイルサイト、有料求人誌、無料求人誌)に掲載された求人広告から173職種(※)について、平均時給を分析しています。2009年5月の結果がまとまりましたのでお知らせします。 (調査は2002年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報部までお問い合わせください。)
【全エリア概況】〜前月比3円増額も、対前年増加率-1.2%で依然、停滞傾向
2009年5月の全国平均時給は、958円(前月955円、前年同月970円)で、前月比3円の増額。対前年同月の増加率は、-1.2%となりました。エリア別では、「関東エリア」が1,002円で最も高く、次いで「関西エリア」(973円)、「東海エリア」(959円)となりました。 職種別では、「専門職系」が1,098円と最も高く、次いで「営業系」(1,089円)、「サービス系」(1,008円)となりました。対前年同月の増加率は−1.2%で、「専門職系」(2.1%)、「サービス系」(1.0%)、「営業系」(0.6%)を除くすべての職種で対前年比マイナスとなりました。中でも、「技能・労務系」(-5.9%)は引き続き減少幅が大きく、すべてのエリアで前年実績を下回って、全エリアでは21ヶ月連続の対前年同月比マイナスとなっています。
【 関東エリア概況 】〜平均時給1,002円。1,000円台に回復
関東エリアの平均時給は、1,002円(前月997円、前年同月1,030円)で、前月比5円の増額。職種別では、「営業系」が1,197円と最も高く、次いで「専門職系」(1,068円)、「サービス系」(1,062円)となりました。対前年同月の増加率は-2.8%で、職種別では「営業系」(2.6%)、「サービス系」(0.9%)を除く全ての職種で対前年比マイナスとなりました。
【 関西エリア概況 】〜平均時給973円。 専門職系、事務系が対前年比増を牽引
関西エリアの平均時給は、973円(前月967円、前年同月970円)で、前月比6円の増額。職種別では「専門職系」が1,221円で最も高く、次いで「営業系」(1,099円)、「事務系」(1,003円)。対前年同月の増加率は0.4%のプラスに転じました。職種別では「専門職系」(10.7%)、「事務系」(4.1%)の増加幅が大きくなったほか、「営業系」(1.5%)でもプラスとなりました。
【 東海エリア概況 】〜平均時給959円。9ヵ月連続対前年比減で1,000円を割り込む停滞傾向が長期化
東海エリアの平均時給は、959円(前月960円、前年同月988円)で、前月比1円の減額。2008年12月に1,000円台を回復した以外は、昨年3月以降、1,000円を割り込む停滞傾向が続いています。職種別では、「サービス系」が1,114円で最も高く、次いで「専門職系」(1,028円)、「運輸職系」(1,038円)となりました。対前年同月の増加率は-3.0%で、9ヵ月連続の対前年比マイナス。職種別では「営業系」(-16.7%)、「販売系」(−5.0%)、の落ち込みが顕著となりました。
【 九州エリア概況 】〜平均時給821円。対前年比0.7%で2ヵ月ぶりのプラス
九州エリアの平均時給は、821円(前月808円、前年同月816円)で、前月比13円の増額。職種別では、「専門職系」が928円で最も高く、次いで「事務系」(907円)、「サービス系」(863円)となりました。 対前年同月の増加率は、0.7%で2ヵ月ぶりにプラスに転じました。職種別では「販売系」(4.4%)、「専門職系」(3.7%)、「フード系」(2.8%)、「事務系」(2.5%)で前年同月比プラスとなりました。
【 北海道エリア概況 】〜平均時給810円。技能・労務系、営業系で対前年増加率の2ケタ減が続く
北海道エリアの平均時給は、810円(前月802円、前年同月817円)で、前月比8円の増額。職種別では、「専門職系」が885円で最も高く、次いで「事務系」(845円)、「サービス系」(843円)となりました。 対前年同月の増加率は−0.8%で、職種別では前月に続き、「技能・労務系」(-13.3%)、「営業系」(-11.1%)が大幅な落ち込みとなりました。
【 2009年5月の結果から 】
全国の対前年同月増加率は、-1.2%で10ヵ月連続のマイナスとなりました。2007年の年末から対前年比マイナス傾向が続いており、時給金額もじわじわと下落。前月(955円)に続き2ヶ月連続の950円台となりました。950円台は、2006年8月(956円)以来の低水準です。
景気低迷を受け、次月以降も時給の停滞傾向が続くと予想されますが、人手不足が引き続き深刻な状況にある「看護師」「薬剤師」「福祉・介護・保育」を含む「専門職系」は対前年増加率2.1%で7ヶ月連続プラス。「サービス系」も同1.0%で3ヵ月連続プラスになるなど一部の職種では改善傾向がみられます。
【 参考 】
anで実施しております意識調査や求人情報に関するデータは、anサービスサイト「anレポート」にて公開しております。
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インテリジェンス http://www.inte.co.jp/同社プレスリリースより抜粋・6月12日