(学)産業能率大学、「2009年度 新入社員の理想の上司」調査結果を発表
学校法人産業能率大学(本部:東京都世田谷区、上野俊一・理事長)は、今年度の新入社員を対象に、理想の上司とその理由について調査し、恒例の「2009年度 新入社員の理想の上司」をまとめました。調査は、3月25日から4月10日までに、本学が開催した『新入社員研修』の参加企業145社の新入社員614人を対象に実施、自由記述方式で男性と女性の理想とする上司を、回答制限なしの選択式でその理由を聞きました。有効回答は589人(男性395人・女性194人)です。
本学では、この新入社員の理想の上司について「BEST10」を1993年度から毎年実施しており、98年度からは男性上司と女性上司を分けて調査していますが、今年度からは具体的な理想の上司像も探っています。対象は、主として首都圏に本社を置く企業に今年入社した大学・大学院卒の新入社員です(短大・専門学校卒も2割程度含みます)。
■ 理想の上司は“自分にあわせてくれる人”
理想の上司の“条件”
1位 「適切なアドバイスをしてくれる」
2位 「やる気を引き出してくれる」
3位 「人柄がよく親しみやすい」
■ 理想の上司BEST10
トップは・・・男性 イチローさん、女性 真矢みきさん
□ 原監督が、昨年のゼロ票から一気に2位へ
□ オバマ大統領・ヒラリー国務長官も“入閣”
□ 常連のさんま・たけし・星野仙一・黒木瞳各氏はベスト10圏外
【 調査結果概要 】
(1) 理想の上司の“条件”
理想の上司の理由について、15項目を挙げて回答数を制限せずに聞きました。この回答で、新入社員がどのようなことを上司に期待しているのかが浮き彫りになり、理想の上司の“条件”が見えてきます。
全体で最も多かったのは「適切なアドバイスをしてくれそう」(36.3%)。これに「やる気を引き出してくれそう」(34.1%)、「人柄がよく親しみやすそう」(33.6%)が続きます。強固なリーダーシップを発揮するタイプよりも、人間味があって近づきやすく「自分に合わせてくれる人」が好まれるようです。
(2)理想の上司BEST10
「理想の男性上司」と「理想の女性上司」をそれぞれ自由記述式で聞きました。男性上司では134人、女性上司では96人の名前が挙がりました。
※ ランキングの詳細はこちらをご覧下さい。
◆ 理想の“男性上司”総括
今年度の新入社員の理想の男性上司は「イチロー」さん(初)。イチローさんを理想の上司とする理由として、「態度や姿勢が手本になりそう」、「リーダーシップがありそう」(ともに46.6%)などが挙げられています。
調査の時期がワールド・ベースボール・クラシックの優勝直後であったこともあり、イチローさんに続くのは、WBCで日本代表チームを2連覇に導いた「原 辰徳」監督。昨年トップの「所ジョージ」さんは3位に順位を下げています。躍進したのは「高田純次」さん、「タモリ」さんなど。プロ野球の「野村克也」監督と「堤 真一」さんはともに6年ぶりにベスト10に返り咲き。今年1月に就任した「バラク・オバマ」米国大統領も8位に入っています。一方で、ベスト10の常連だった「北野武」さん(12位)、「明石家さんま」さん(23位)、「星野仙一」さん(23位)はそれぞれ順位を落としています。
理想の男性上司に名前を挙げた理由は、「人柄がよく親しみやすそう」(38.6)が最多でした。
◆ 理想の“女性上司”総括
「真矢みき」さんが初めて1位になりました。ドラマなどで責任ある立場の役柄が目立ちますが、真矢さんには「適切なアドバイスをしてくれそう」、「態度や姿勢が手本になりそう」(ともに48.4%)といった理由が多くなっています。
昨年トップの「篠原涼子」さんは2位に後退。「仲間由紀恵」さん、「天海祐希」さんはともに順位を上げて3位になりました。「ヒラリー・クリントン」米国務長官が5位に入っており、男性上司のオバマ大統領とならんで理想の上司ベスト10に“初入閣”しました。ベスト10への初ランクインはほかに、「菅野美穂」さん、「深津絵里」さん。9位の「和田アキ子」さんは、理想の女性上司で唯一、ベスト10に入り続けています。
理想の女性上司に選んだ理由では、「適切なアドバイスをしてくれそう」(34.8%)が最も多く挙げられていました。
学校法人産業能率大学 http://www.sanno.ac.jp//同社プレスリリースより抜粋・4月20日