インターワークス、「飲食業界向けアルバイト採用テスト」
『WelcomeテストFS』販売開始
求人ポータルサイトを運営するインターワークス(東京都港区、岡田稔・代表取締役社長)は、EI(Emotional Intelligence)理論(下記参照)を応用した能力開発プログラムの開発販売を手掛けるEIリサーチ(東京都新宿区、渡辺徹・代表取締役社長)と共同で、飲食業界でのアルバイト採用を効果的に支援する採用検査ツール『WelcomeテストFS(FoodService)』(以下Welcomeテストという)を両社が共同開発し、4月より販売開始いたします。
世界的な景気悪化の影響を受け、全国の有効求人倍率が低下し、新規求人も減少する中、飲食業界の新規求人は微増ながら増加傾向で推移しています。このような背景から、飲食業界では積極的なアルバイト採用を進め、確実な人員配置が可能な状況になってきています。
しかしながら、採用の現場では、有能なアルバイトの採用ノウハウについては、勘に頼った暗黙知による面接によるものとなっています。このような状況から、店長でも簡単に検査可能な採用テストの必要性が迫られていました。
テスト開発にあたって、飲食業界の店長から、飲食業界の現場で必要とされるアルバイト人材に求められる行動パターンをヒアリングし統計化したところ、形式化されたマニュアルの実践能力よりも、常にお客様の状況にあった行動がとれる能力が最も重要であるという統計結果が得られました。
この結果から、他者をもてなしたり、思いやる元となるEI理論でいうEQ能力(下記参照)こそが、求められる行動パターンを発揮できる基礎能力として必要なことがわかりました。そして、飲食業界における接客マナー及び基礎的なビジネス技能を測定するために誕生したのが、このEQ能力を測定する「EQ採用アセスメント」として開発されたものがこのWelcomeテストです。(※Welcomeテストは、2006年8月に日本テスト学会において学術発表され、信頼性と妥当性が認められました。アルバイト採用検査としては業界唯一となります。)
テスト料金は、1人あたり840円(税込)という低価格を設定し、多店舗での店長面接時などでもその場で簡単に測定できるように、ペーパー受験式テスト形式(1人1枚、設問数12問、測定時間10分)となっています。
販売先は、インターワークスのアルバイト求人媒体利用顧客約500社のうち、チェーン店など多店舗展開する、飲食業界向けに先行販売を開始いたします。販売目標は2009年中に約4万人の測定を目論み、3000万円程度の売上を目標としています。
【 EI理論とは 】(EIリサーチ株式会社ホームページより引用)
EI(Emotional Intelligence)理論は、1990年に米国イェール大学心理学部教授(現イェール大学学長)のピーター・サロベイ博士と米国ニューハンプシャー大学心理学部教授ジョン・メイヤー博士が提唱したものです。1996年にタイム誌の記者であったダニエル・ゴールマン氏の著書「EQ こころの知能指数」が世界的にベストセラーとなり、EQ(Emotional Intelligence Quotient)という言葉が広まりました。
(ちなみに、IQと類似する概念としてのわかりやすさから日本では広くEQと呼ばれていますが、発祥地である米国ではEIと称されることが普通です。)
■ 最新のEI理論では、EIは次の4つの領域からなると考えられています。
1. 感情の識別:自分自身や自分の周囲の人がどのように感じているかを識別する能力
2. 感情の利用:状況の判断や課題の達成のために自分の感情を役立てる能力
3. 感情の理解:感情がどのような原因から起こるのかを理解し、一定の感情と状況を結びつけることができる能力
4. 感情の調整:感情的になった場面で、その状態を改善するためにとりうる最善の行動は何かを理解し、その行動をとることができる能力
EIとは能力です。したがって、他の能力(例えば運動能力)と同様、努力・学習により伸ばすことができますし、あまり使わないと退化していきます。高いEQを持つ人は、保有するスキル・知識を安定的に発揮できる、環境の変化にすばやく対応できる等の特性を持ち、結果としてよりよい成果をあげる可能性が高いと考えられます。
インターワークス http://www.inter-works.jp/同社プレスリリースより抜粋・4月1日