ロバート・ハーフ・インターナショナル
部下をダメにする管理職の「10 の思い違い」を発表
財務・会計・IT 分野に特化した人材紹介業のパイオニアであり、この分野で最大規模を誇る、ロバート・ハーフ・インターナショナルは、厳しい経済情勢が続く中、管理職が陥りやすい「10の思い違い」をまとめました。
多くの企業は大幅な経費削減をしいられると同時に収益を上げることも求められています。そのためには、トップクラスの人材を確保し、彼らのモチベーションを高め、能力を十分に生かした仕事をしてもらい、経済危機をともに乗り切っていく必要があります。でも管理職の皆さんの何気ない態度や言葉が部下の「やる 気」を失わせてしまうきっかけにもなりかねません。部下から「尊大な態度をとっている」とか「達成した成果を認めてくれない」などと思われることは避けたいもので
■ 管理職が陥りやすい「10の思い違い」
1. 「解雇されずに仕事があるだけ運が良いと思え」
現在の厳しい経済状況下では、安定した仕事についているだけでラッキーと思える時も確かにあるかもしれません。でも、優秀な人材は複数の選択肢を常に持っていることを忘れてはいけません。それは「できる人」は高い市場価値があり、景気の良し悪しに関わらず希望すればいつでも転職できるからです。
2. 「部下と管理職は一心同体だ」
徹底してコスト削減を実施しているさ中、社員が昇給を求めてくることがあるかもしれません。これは、社員が経営状況を正しく理解しておらず、社をあげてコスト削減に努めているという事実を正しく認識していない可能性があります。管理職は会社の業績や財務状況を十分に社員に伝える必要があります。
3. 「噂は放っておけば良い」
組織に「噂」はつきものです。情報の取り扱いが適切でない場合、噂や憶測が飛び交い、その結果として噂が一人歩きしてしまい収集がつかなくなることもあります。その結果、一層強い不安感だけが社内に蔓延してしまい、仕事の集中力や、士気の低下をもたらす可能性もあります。管理職は部下とのコミュニケーションや情報管理に注意を払い、間違った情報はなるべく早い段階で打ち消すとともに、正しい情報を的確、効果的に部下に伝えていくことが重要です。
4. 「仕事が達成され、成果のほどが見えたら褒めてあげれば良い」
部下が素晴らしい成果を上げた時は、管理職は時を逸さずに、率先して具体的な例をあげながら褒めるのは当然です。でも達成するまでの過程でも、褒めたり、励ましたりすることが、部下の仕事への意欲や生産性に大きな効果を発揮することを忘れてはいけません。あなたが正直に称賛の気持ちを部下に伝えれば、次には必ずさらに良い成果が伴ってくることでしょう。
5. 「優秀な部下は放っておいても目標達成できるので、そのまま放置しておけば良い」
一般社員のスキルアップに時間や資源を費やすことは重要なことですが、最大の成功をもたらす可能性の高い、優秀な部下のフォローをすることも同じく重要であることを忘れてはいけません。
6. 「経費削減の一貫として研修費も削減するべきだ」
部下の能力開発に関わる教育予算を削減してしまう前に、その判断が正しいものであるか十分に考慮する必要があります。スキルや知識向上に役立つ能力開発は、将来、利益として会社に戻ってくる可能性が高いからです。
7. 「長時間働く部下は良い部下だ」
長時間働く部下を優秀だとする評価基準は再考する必要があります。会社の目標に併せてどれだけの成果を達成したかを正しく評価する必要があります。
8. 「君ならできる−達成不可能な仕事でも」
予算や人員を削減すると、必然的に一人の部下が数名分の仕事をこなさなければならない状況に陥ることがあります。管理職は、プロジェクトの仕事の量や質、重要度を見極め、仕事を効率よく振り分け、必要に応じて派遣スタッフの採用を検討し、社員をサポートすることも大切です。
9. 「部下は意思決定をする必要は無い」
社員が進んで意思決定する機会を積極的に作りましょう。部下は意思決定の権限を与えられることで、既存や新規顧客の成功体験を自分のものにすることができます。管理職は部下が直面している問題への対応策、改善策、成功への秘訣などを助言してあげましょう。
10. 「景気好転は待つしかない」
よいアイデアがあるのならば、景気が上向くまで待っている必要はありません。部下との毎日のコミュニケーションの中にチャンスの芽が埋もれているかもしれません。さあ、今からでも遅くはありません。競合他社より一歩先を行くためにも、明日から部下の話にもっと耳を傾け、達成した成果を褒め、ともに苦難の時代を乗り切っていく手立てを考えませんか。
【 ロバート・ハーフ・インターナショナルとは 】
「人材紹介サービスの世界的リーダー」
ロバート・ハーフ・インターナショナル(ニューヨーク証券取引所取引コード: RHI)は1948年設立。財務・会計・IT分野に特化した人材紹介業のパイオニアであり、この分野では業界最大規模。日本をはじめ、欧州、北米、中近東、南米、アジア、オセアニアに360以上のビジネス拠点を置き、13,000人以上の従業員がクオリティーの高いサービスをグローバルに展開している。
2008年度の総収益は46億ドル、純利益は2億5,000万ドルにのぼる。
倫理と貢献を理念とするロバート・ハーフ・インターナショナルは、業界一のグローバルなネットワークを通じて優秀な人材を確保。各界をリードする数々の大手企業とも、長期に渡って信頼関係を築いてきた。多様なサービス内容は、各企業独自の採用ニーズにも対応可能。日本では2006 年10 月から株式会社ロバートハーフジャパンが事業を開始。ロバート・ハーフ・インターナショナルと同様、一貫して倫理第一主義を理念に掲げ、経理、会計・財務、金融を中心とする各種専門分野に特化した人材紹介サービス事業を日本で展開している。
【 関連リンク 】
ロバートハーフジャパン http://www.roberthalf.jp
ロバート・ハーフ・インターナショナル http://www.rhi.com/同社プレスリリースより抜粋・3月3日