楽天リサーチとみんなの就職
“人事担当者に聞く”2010年度新卒採用に関する調査を実施
楽天リサーチ(東京都品川区、森 学・代表取締役社長)と、楽天グループのみんなの就職(東京都品川区、島田亨・代表取締役社長)は、2010年度新卒採用に関するインターネット調査を実施しました。今回の調査は、2009年1月26日から27日にかけて、楽天リサーチ登録モニター(約160万人)のうち、全国の20〜60代の男女計500人の人事担当者を対象に実施しました。
◆ 調査結果概要
【 総評 】
日増しに景況感が悪化する中、2010年度新卒採用が本格化する。厳しい経済環境の中、新卒採用についても厳しいものになると予想されたが、本調査の結果その傾向が明確になったといえる。学生にとっては、就職先を確保することで不安を取り除きたいところであり、さらに今年は、大企業の倒産や業績悪化が伝えられ、安定志向の中にも、企業規模や知名度といった「大手志向」から、業績や長期雇用といった点を重視する「実利志向」の傾向がみられる。そんな景況感の中、人事担当者は、逆境にも耐えうる強い精神力をもった学生を求めているようだ。
■ 2010年度の就職戦線について、「氷河期」(48.7%)、「どちらでもない」(30.5%)、「超氷河期」(16.9%)、「まだ売り手市場」(3.6%)、「かなり売り手市場」(0.3%)の順。「超氷河期」と「氷河期」を合わせると65.6%と、ここ3年の「売り手市場」はすでに過去のものであることが明らかになった。
■ 2010年度の新卒採用人数は、「昨年(2009年度)に比べ採用人数は横ばい予定」(41.2%)と「減らす予定」(26.8%)で約7割と、冷え込む見通しである。業種別に見ると、「卸売・小売業」(36.8%)、「金融・保険業」(37.9%)、「複合サービス事業」(45.5%)の業種で「2009年度より減らす」と答えた割合が全体より10ポイント以上高かった。
■ 昨年(2009年度)と今年(2010年度)との比較では、就活生の行動の変化について「就職活動に不安を感じる人が増えた」が38.5%でトップとなった。また、学生が就職先の条件として重視している点では、上位2項目は「自分がやりたい仕事に就けるかどうか」(昨年:53.3%、今年:35.9%)、「仕事のやりがいがあること」(昨年:42.8%、今年:34.9%)と同様だが、今年は約8ポイント〜17.5ポイント下がっている。一方「長期雇用が期待できること」(昨年:14.4%、今年:34.4%)、「業績がいいこと」(昨年:11.5%、今年:25.4%)の項目は、昨年に比べ20ポイント以上伸張している。
人事担当者は、まずは就職先を確保しておきたいという学生の焦燥感を感じ取っており、今年は自己中心的な想いだけではなく、経済の先行きといった外的環境を意識して就職先を選んでいることが明らかになった。
■ 新卒新人に求める「社会人の基礎力」は、「主体性」(63.8%)、「実行力」(48.5%)、「柔軟性」(36.2%)に加え、今年は「ストレスコントロール」(17.9%)を重視する人事担当者が6.1ポイント増えた。昨今の経済情勢下において、学生に適度なメンタル面の強さを求めているようだ。
■ 人事担当者として人を見るときに、最も注意する点は、「話し方」(38.2%)、「表情」(23.2%)、「立ち居振る舞い」(18.2%)、「身なり」(16.6%)の順。さまざまな項目を重視しつつも、見た目だけではなかなか分からない内面を、より重視しているようである。
【 調査結果 】
グラフ付きの調査結果・レポートはこちらからご覧いただけます。
【 調査概要 】
調査エリア :全国
調査対象者:20代〜60代男女のうち人事担当者(弊社B2Bパネルより対象者抽出)
回収サンプル数:500サンプル
調査期間 :2009年1月26日〜27日
調査実施機関 :楽天リサーチ株式会社
■ 楽天リサーチの過去の自主調査結果はこちらからご確認いただけます。
楽天リサーチ http://research.rakuten.co.jp/ 、みんなの就職 http://www.nikki.ne.jp//同社プレスリリースより抜粋・2月10日