採用見通し調査(新卒:2026年卒)
ワークス採用見通し調査(新卒:2026年卒)新卒採用の増勢はやや鈍化も、2026年卒も高い採用意欲
大手企業で新卒採用を増やす企業の割合が高まる
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)内の、人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所は、民間企業における、2026年卒の新卒者を対象とした採用見通しに関する調査を行いました。このたび結果がまとまりましたのでご報告いたします。
【2026年卒者の新卒採用見通し(大学生・大学院生)】
・新卒採用数が「増える」企業の割合は13.2%であり、「減る」企業の割合は5.4%であった。「増える-減る」のポイントは+7.8%ポイントで、2025年卒の+10.8%ポイントから3.0%ポイント減少した。「増える」が2025年卒の15.6%から2.4%ポイント減少し、「減る」が2025年卒の4.8%から0.6%ポイント増加したため、結果として「増える-減る」のポイントは減少した。
・従業員規模別、業種別ともに全ての区分で「増える」が「減る」を上回った。従業員規模別では5~99人企業と5000人以上企業で「増える−減る」のポイントが2025年卒に比べて増加し、それ以外では減少した。特に5000人以上企業では2025年卒の+18.0%ポイントから2026年卒は+24.2%ポイントと、6.2%ポイント増加した。業種別(中分類)では、小売業で「増える−減る」のポイントが2025年卒の+14.2%ポイントから+15.4%ポイントと1.2%ポイント増加し、他の業種ではおおむね減少した。
【新卒採用見通しの前年比較の推移(大学生・大学院生)】
・「増える−減る」のポイントは+7.8%ポイントであった。2024年卒にコロナ禍以降のピークを迎え、それ以降は2025年卒、2026年卒と2年連続で減少した。
・2025年卒同様、「増える−減る」のポイントは前年から減少したものの、「増える」が「減る」を上回っている状況は変わらず、採用意欲は2026年卒も依然として高い。
【2025年卒採用の10月1日時点 新卒採用予定数の充足率(大学生・大学院生)】
・10月1日時点の2025年卒の新卒採用予定数の充足率(=2024年10月1日時点の内定数÷2024年4月時点の採用予定数)は76.8%となり、2024年卒の74.7%から2.1%ポイント増加した。しかしながら、依然として高い充足率とは言えず、計画通りに採用が進んでいない状況がうかがえる。
【2025年卒の新卒採用に関する各施策の実施割合(大学生・大学院生)】
・2025年卒の大学生・大学院生の新卒採用において実施した施策について尋ねた。全体では「労働時間、教育研修、離職率などの人事情報の開示」(69.4%)や「現場社員の面接や学生フォローへの協力」(66.9%)の実施割合が高かった。また、大手企業ほど施策の実施割合が高い傾向が見られた。
・新卒採用の施策数と各企業の充足率の関係を確認したところ、5~299人企業、300~999人企業では施策数が1~2の場合に充足率が低い傾向が見られた。大手企業ではこの傾向は見られなかった。
<調査概要>
調査方法:電話・FAX・インターネットにて回収
調査対象:従業員規模5人以上の全国の民間企業8,200社
有効回答数:4,283社
調査実施期間:2024年10月1日~11月7日
調査機関:リクルートワークス研究所
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社リクルート /12月20日発表・同社プレスリリースより転載)