転職求人倍率2024年7月
2024年7月は2.74倍(前月差+0.14ポイント)
~転職求人倍率は上昇、求人数は生成AI関連の需要を見越し「コンサルティング」で特に増加~
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:桜井 貴史)は、2024年7月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。
・doda転職求人倍率レポート
doda転職求人倍率は、中途採用市場における需給バランスを表すもので、dodaの会員登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。
<2024年7月の概況>
・転職求人倍率
2024年7月の転職求人倍率は、前月から+0.14ポイントの2.74倍となりました。求人数は前月比102.5%、前年同月比119.6%となりました。転職希望者数は前月比97.4%、前年同月比99.8%でした。
・求人数増加率 P.2「■業種別 求人数増加率」「■職種別 求人数増加率」参照
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「コンサルティング」(前月比112.2%)、次いで「小売・流通」(前月比104.5%)でした。職種別では11職種(「その他」は除外)のうち8職種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「エンジニア(IT・通信)」(前月比105.6%)、次いで「専門職(建設・不動産)」「企画・管理」(前月比103.1%)でした。
解説と今後の見通し(doda編集長:桜井 貴史)
・2024年7月の解説
求人数は前月比で増加、「コンサルティング」「小売・流通」で特に増加
7月の求人数は前月比で増加し、引き続き高い水準で推移しました。業種別で特に増加率が大きい「コンサルティング」では、DX・ITに加えて、生成AI関連のコンサルティング需要の高まりを見込んで、エンジニアやデータアナリストなどのポジションで求人数が特に増加しました。次いで増加率の大きい「小売・流通」のうち「流通」では、時間外労働上限規制の影響もあり、人員不足が加速しているバス運転士やドライバーなどのポジションで特に求人数の増加が見られました。一方、転職希望者数は、例年夏季休暇の影響で7~8月は転職活動を休止する傾向が見られるため、今年も減少しました。求人数は増加し、転職希望者数は微減したため、転職求人倍率は上昇しました。
・8月以降の見通し
8月の求人数は、引き続き欠員補充や事業成長のための増員募集を行う企業が多いことが想定され、増加が見込まれます。一方で、転職希望者数は、7月と同様に夏季休暇の影響で例年転職活動を一時休止する傾向があるため、減少が見込まれます。求人数は増加し、転職希望者数は減少するため、転職求人倍率は上昇するでしょう。
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(パーソルキャリア株式会社/ 8月22日発表・同社プレスリリースより転載)