【Z世代意識調査】若手社員2.2人に一人が「仕事をやめたい」直近1年で検討
~「仕事をやめたい」回答者約半数が「職場に相談せず」、「職場に迷惑をかけている」感覚3割強も
組織・人材開発支援事業を手掛けるリ・カレント株式会社による2024年春の最新若手調査では、東京都在住の20代420名を対象に「働く」に関する意識調査を行いました。
働くことに関する価値観を問う設問に加え、直近一年間での「仕事をやめたい」という感覚の有無や、「主体的な行動を控えるときの理由」など、働く中で若手社員が感じるストレスに関して調査しています。
「仕事をやめたい」と直近一年間で考えたことのある回答が全体の4割を超え、その理由として「自分に向いていない・適性がない」が最も選ばれるなど、若手社員のストレスと認知の実態が明らかになりました。
◆2024若手意識調査サマリー 20代働く若手社員の本音
1.直近一年間で「仕事をやめたい」考えた回答者は全体の4割超え
2.「仕事をやめたい」回答者半数が「職場に相談せず」
3.仕事をやめたい理由一位は「自分には向いていないため」
4.「自分は職場に迷惑をかけている」と感覚、全体の3割強に
5.自分の仕事は「自分よりもっとうまくやれる人がいる」4割強
◆1.直近一年間で「仕事をやめたい」考えた回答者は全体の4割超え
◆2.「仕事をやめたい」回答者半数が「職場に相談せず」
「仕事をやめたい」半数が職場に相談せず_リ・カレント若手意識調査
「直近一年間で『仕事をやめたい』と考えたことはありますか」という質問に対し、「『仕事をやめたい』と思ったことがある」と回答した人の割合は44.3%となりました。
また、「『仕事をやめたい』と思ったことがある」と回答した人に対し「『仕事をやめたい』と職場の誰かに相談したことがありますか」と聞いたところ、「職場で相談していない」が51.0%となり、半数を超えました。
◆3.仕事をやめたい理由一位は「自分には向いていないため」
「仕事をやめたい」と考えたことがある回答者に、その理由を詳しく聞いたところ、「自分には向いていない・適性がないと思うため」が最も多く選ばれました。
◆4.「自分は職場に迷惑をかけている」という感覚、全体の3割強に
「特段叱責を受けていない状況であっても、職場に『迷惑をかけている』と感じることはありますか」と聞いたところ、「常に感じる」「時々感じる」が合わせて38.4%となり、全体の4割弱程度となりました。
◆5.自分の仕事は「自分よりもっとうまくやれる人がいる」4割強
「自分の仕事は『自分よりもっとうまくやれる人がいる』と感じることはありますか」と聞いたところ、「常に感じる」「時々感じる」が合わせて46.6%と全体の四割を超えました。
◆調査を受けての考察
「仕事をやめたい」を直近一年間という具体的時間軸で考えたことがある若手社員が全体の4割を超え、さらにそのことを職場に相談した人は2分の1程度に留まっています。
また、「職場に迷惑をかけている」「自分の仕事は自分よりもっとうまくやれる人がいる」という感覚を持つ若手社員が、いずれも一定の割合を占める結果となりました。
「仕事をやめたい」理由の一位となった「自分には向いていない」と合わせ、若手社員の自己効力感の低さが浮き彫りになっていると考えられます。
人材の流動化がトレンドとなる昨今、これまで以上に「転職は当たり前」の世界で生きる若手社員が、それゆえに「今の職場で働いていてよいのか」「自分には向いていないのではないか」と、答えも一般値もなくなった新時代のキャリアの中で迷っている様子が、調査結果から見えてきます。
◆調査概要
・調査対象:東京都在住の20代 420名
・調査期間: 2024年2月上旬
・調査方法:選択回答及び自由回答式インターネット調査
※構成比の数値は、四捨五入のため 100%にならないことがあります。
※実際の東京都の人口構成に合わせるために、回収サンプルに重みづけを行っています(ウェイトバック集計)
※非有効回答を含まないグラフもあります。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(リ・カレント株式会社 / 3月5日発表・同社プレスリリースより転載)