『ジョブ・クラフティング』(高尾義明・森永雄太:編著)白桃書房より刊行
白桃書房は、『ジョブ・クラフティング――仕事の自律的再創造に向けた理論的・実践的アプローチ』(高尾義明・森永雄太:編著)を刊行しました。
■内容紹介
ビジネスを取り巻く環境変化が加速している中、それに適応すべく業務も柔軟に変えていかなくてはならない。しかし、上司が部下一人一人に、それらの指示を行うことは現実的な対応とは言えないだろう。そのような状況のもと、従業員自身による自発的な仕事のリデザインという側面を持つ、ジョブ・クラフティング(JC)への関心が高まっている。
加えて、JCは、従業員のウェルビーイングを高める効果も確認されていることから、彼らのメンタルヘルスを良好に保ったり、モチベーションを高めるための活用も検討されつつある。このようにJCの導入によりもたらされる効果に対し、実務者たちから注目が集まっていることもあり、欧米のみならず日本でも、この数年、急速にJCに関する研究が増加している。
本書は、JC領域の第一線の研究者たちが、最先端の理論と実践における課題とその解決の方向性を多角的に議論する、本邦初のJC研究書である。加えて実務的インプリケーションも分かりやすく整理されており、関心のあるどの章からでも読める構成となっている。
研究者はもちろん、組織のワークエンゲイジメントの向上を模索する実務家にもおすすめ。
■本書の概要
ジョブ・クラフティング
――仕事の自律的再創造に向けた理論的・実践的アプローチ
編著者:高尾 義明/森永 雄太
出版年月日:2023年3月16日
定価:3,700円(本体3,364円+税)
ISBN:9784561267744
ページ数:320ページ
判型:A5判
■目次(一部抜粋)
第1部 ジョブ・クラフティング理論の展開
第1章 ジョブ・クラフティング研究の現在地:これまでの潮流の概観と近年の動向の紹介
第2章 関係性クラフティングの拡張と統合:仕事の意味の変化メカニズムへの注目から
第3章 ジョブ・クラフティングの認知次元と構成主義:仕事の有意味性の影響
第4章 ジョブ・クラフティングがもたらす職業性ストレス研究の新たな展開:ジョブと従業員に関する理論的前提に着目して
第2部 ジョブ・クラフティングの実践と課題
第5章 ジョブ・クラフティングを続けるための周囲の支援:副作用に注目して
第6章 上司のジョブ・クラフティングと部下のジョブ・クラフティングの関連:若年層を対象にして
第7章 産業保健におけるジョブ・クラフティング:これまでのジョブ・クラフティング介入研究の動向と今後の展開
第8章 ジョブ・クラフティングの先行要因とその効果:日本のデータを用いた再現性の検証
第3部 現代的課題とジョブ・クラフティング
第9章 テレワーク下のジョブ・クラフティング:在宅勤務の利用頻度はどのジョブ・クラフティングを高めるか
第10章 協同志向ジョブ・クラフティングの可能性:越境によるジョブ・クラフティング研究の拡張
第11章 シニア労働者のジョブ・クラフティング:サクセスフル・エイジングに着目して
第12章 高度外国人材のジョブ・クラフティングとインクルーシブ・リーダーシップ:日本人社員との比較
おわりに:実務的インプリケーションと今後の研究課題
◆書籍の詳細は、こちらをご覧ください
(株式会社白桃書房 / 3月発表)