「転職とリスキリングに関する調査」を実施
Sansan株式会社が提供するキャリアプロフィール「Eight」は、2022年に転職をした20代から50代のビジネスパーソン1000名に「転職とリスキリングに関する調査」を実施しました。
今回の調査は、人材が流動的になる中、実際に2022年に転職したビジネスパーソンの転職に対する意識や実態を明らかにするとともに、昨今注目を集めるリスキリングが転職時にどの程度行われているのかを把握することを目的に行いました。
調査結果から、回答者の9割以上が転職のためにリスキリングを実施していたことや、今後転職を想定していないのはわずか1割であることが判明しました。
■調査結果サマリ
- 7割以上は転職先で新たなスキルを身に付ける必要があると回答。スキル習得に取り組む転職者は9割超
- 今後生き残っていくために必要なスキルとして、デジタルリテラシーやプロジェクトマネジメントが上位に
- 今後転職を想定していないのはわずか1割、3人に2人は新しい職場での勤務を5年未満と考えている
- 6割以上が転職は3回以内までと考えており、5回以内までを含むと8割に上る結果に
- 転職の要因としてコロナ禍が影響はしたものの、新しいチャレンジやスキルアップが転職のきっかけに
- およそ3人に1人が転職時にダイレクトリクルーティングを活用
■調査の背景
終身雇用の考えが徐々に薄らぎ、人材が流動的になっている昨今、転職は以前よりも当たり前のものとして捉えられています。働き方やキャリア観が変化する中、実際に2022年に転職をしたビジネスパーソンが転職に対してどのような意識を持っているのかを明らかにすべく、今回の調査を行いました。
調査結果から、転職者の実態、さらには昨今注目を集めるリスキリングが転職において重要な位置づけになっていることが明らかになりました。転職を考えるビジネスパーソンの参考になる情報や、採用担当が採用戦略を立案する際に知っておくべき転職者のインサイトが読み取れます。
■調査結果の概要
・7割以上は転職先で新たなスキルを身に付ける必要があると回答。スキル習得に取り組む転職者は9割超
転職先で就業するにあたり、リスキリング(スキルの学び直し)をする必要があったかを聞いたところ、「ある」が31.1%、「どちらかというとある」が42.6%となり、合計で7割以上(73.7%)が転職時にリスキリングの必要に迫られていたことが判明しました。
リスキリングが必要と答えた回答者に対し、実際に新しいスキルを身に付けたかを聞くと、「身に付けた」が45.3%、「身に付けるために学習している」が46.1%と回答し、9割を超える回答者(91.4%)がスキルの習得に取り組んでいることが分かりました。転職のためのリスキリングが浸透していることがうかがえる結果となりました。
また、新しいスキルを「身に付けた」、「身に付けるために学習している」と回答した人にどのような方法でリスキリングを行ったのかを聞いたところ、「オンライン学習コンテンツ」が最も多く6割以上(61.9%)にも上りました。多忙なビジネスパーソンにとってオンライン学習コンテンツはスキマ時間を有効活用できることから人気が集まっていると考えられます。
・今後生き残っていくために必要なスキルとして、デジタルリテラシーやプロジェクトマネジメントが上位に
続いて、実際にどのようなスキルがビジネスにおいて重要視されているのかを明らかにするため、今後仕事をする上で生き残っていくために必要だと思うスキルを聞いたところ、「コミュニケーション能力(48.6%)」「語学(37.0%)」「人材・組織マネジメント(30.3%)」がトップ3となりました。次いで「デジタルリテラシー(29.0%)」と「プロジェクトマネジメント(26.4%)」に回答が集まり、上位にランクインする結果となっています。
従前より必要とされていたスキルに加え、需要が高まっているデジタルへの対応や、プロジェクトマネジャーとして求められるスキルなど、昨今のビジネスシーンで欠かせないスキルが注目を集めていることが分かります。
・今後転職を想定していないのはわずか1割、3人に2人は新しい職場での勤務を5年未満と考えている
次に、転職という選択のハードルを明らかにするべく、今後転職をすると思うかと聞いたところ、「しないと思う」と回答したのは11.5%でわずか1割であることが判明しました。
またどの程度の期間、今の転職先で働くことを想定しているかを聞いたところ、「3年未満」が43.7%にも上り、「3年以上、5年未満(21.3%)」と合わせると65.0%となり、およそ3人に2人が5年未満を目安としていることが明らかになりました。特に20代(72.0%)、30代(78.0%)では、いずれも7割以上が5年未満を想定している結果となっています。
昨今、人材の流動性が高まっていると言われていますが、実際に今後の転職を想定しているビジネスパーソンが多くいることが分かります。企業が人材をどう定着させていくのかが課題とされている中、よりその課題感が鮮明になる結果となりました。
・6割以上が転職は3回以内までと考えており、5回以内までを含むと8割に上る結果に
転職という選択肢が以前よりも広がっていることを踏まえ、累計何回まで転職をしても良いと考えているかを聞いたところ、「3回以内」が6割以上(62.8%)に、5回以内までを含めると8割(80.8%)にも上りました。多数のビジネスパーソンが、転職は5回程度までを想定していると読み取れる結果となりました。
·転職の要因としてコロナ禍が影響はしたものの、新しいチャレンジやスキルアップが転職のきっかけに
2022年に転職した要因としてコロナ禍が関係していたかを聞いたところ、「関係していた(26.3%)」「どちらかというと関係していた(36.1%)」の合計が62.4%となり、引き続きコロナ禍による影響が見受けられました。
転職のきっかけとしては「当時の会社・仕事に不安があった(43.1%)」が最も多かったものの、次いで「新しいことに挑戦したかった(40.0%)」や「スキルアップが必要だと感じた(29.4%)」など、自らのキャリア形成に対して積極的な姿勢が読み取れる選択肢に回答が集まりました。転職時にリスキリングをしたと回答した人が多かったこともうなずける結果となっています。
・およそ3人に1人は転職時に「ダイレクトリクルーティング」を活用
最後に、転職時に利用したサービスを聞いたところ、従来型の「転職サイトの求人(49.9%)」「転職エージェント(46.9%)」についで、「ダイレクトリクルーティング(31.5%)」に回答が集まりました。およそ3人に1人はダイレクトリクルーティングを活用しており、転職の手法として浸透している様子がうかがえます。
■調査概要
調 査 名:転職とリスキリングに関する調査
調査方法:オンライン上でのアンケート調査
調査地域:全国
調査対象:2022年に転職をした20~50代のビジネスパーソン1000名(各世代250名)
調査期間:2023年1月11日~2023年1月12日
調査企画:Sansan株式会社
補足:本調査結果において、比率は小数点以下第2位を四捨五入しているため、必ずしも合計した数字が100%にならない場合があります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(Sansan株式会社 / 2月8日発表・同社プレスリリースより転載)