大手企業管理職の人的資本に関する意識調査結果
~人事課題は経営課題として認知されつつある~
株式会社リンクアンドモチベーションは、大手企業※1で管理職を務める1,000名を対象とした「大手企業管理職の人的資本に関する意識調査結果」を公開いたしました。
※1 従業員数1,000名以上
実施背景
2022年11月7日に、金融庁より「『企業内容等の開示に関する内閣府令』等の改正案の公表について」が公表され、有価証券報告書における非財務情報、とりわけ人的資本に関する開示項目が定められました。これを受け、公表へ向けた企業の対応に加え、人的資本の見直し、及び人的資本経営の推進がより活発化することが予想されます。
そこでこの度、前回実施した大手企業管理職の非財務資本に関する意識調査に続き、国内の大手企業の管理職1,000名を対象とした調査を行い、人的資本への投資に対する課題意識についての実態を明らかにしました。
調査結果
●人事課題は経営課題として認知されつつある
- 現状人事の役割は人事管理がメインである(いわゆるオペレーション人事)
- 人事に対し、将来的には戦略パートナーや変革のパートナーとしての役割が求められている
- 「人的資本経営」の推進に際しては、経営陣や事業部門とのつながりが強く求められている
「現状の人事の役割」
Q. お勤めの会社で、以下より、現状の人事の役割に近しいものを教えてください。
ビジネスの成果に貢献する 22.0%
人事管理を緻密に行う 50.3%
変革のリード 13.8%
従業員の声に耳を傾ける 13.9%
「『人的資本』に関する取り組みにおいて強化するべき関係性」
Q. 今後、「人的資本」に取り組む上で、より強化が必要だと思う関係を教えてください。※取り組む予定が無い場合も、取り組む事を想定してお答えください。
経営陣に向けた人事の関わり 18.1%
事業部門に向けた人事の関わり 25.3%
経営陣と事業部門をつなぐ人事の関わり 30.9%
事業部門間をつなぐ人事の関わり 13.0%
あてはまるものはない 12.7%
「今後強化するべき人事の役割」
Q. お勤めの会社で、以下より、今後より強化が必要な人事の役割を教えてください。
※複数ある場合は最も必要だと思われるものをひとつお選びください。
ビジネスの成果に貢献する 28.2%
人事管理を緻密に行う 22.5%
変格のリード 22.6%
従業員の声に耳を傾ける 16.1%
あてはまるものはない 10.6%
今回の調査から、企業において、組織・人事の課題は人事のみの課題ではなく、経営の課題として認識され始めていることが分かりました。このような変化に伴い、人事は経営陣と事業部門を繋ぐ存在として、戦略を描き実行する役割を期待されています。
調査概要
・調査の方法:インターネットによるアンケート
・調査の対象:調査会社パネルの「1,000名以上企業」の「課長以上の管理職」を対象
・有効回答数:1,000
・調査実施日:2022年11月25日~28日
・調査主体:株式会社リンクアンドモチベーション
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社リンクアンドモチベーション/ 1月6日発表・同社プレスリリースより転載)