ミドルシニア/シニア層の就労者実態調査(2021年)
60~64歳の半数以上が、「65歳を超えても働き続けたい」意欲が見られる。年代が上がるほど現在の仕事や職場に良い印象を抱く
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、現在就労している40代~70代男女を対象にした『ミドルシニア/シニア※層の就労者実態調査(2021年)』を発表しました。調査結果の概要(一部抜粋)は以下の通りです。
※ミドルシニア:40~59歳まで、シニア:60歳以上で定義
【TOPICS】
- 60~64歳の半数以上が、「65歳を超えても働き続けたい」という意欲が見られた
- 70代の84.4%が新しい仕事を始める際、“「年収、給与」を妥協できる”と回答。「職種、仕事内容」は年齢や雇用形態に関わらず譲歩は難しい
- 70代で「現在の仕事に前向きに取り組める」「現在の職場で長く働きたいと思える」は87.5%。年代が上がるほど現在の仕事や職場に良い印象を抱いている
- ミドルシニア・シニア層の就労目的は「自分の生活費のため」が約7割と最も高い結果に。一方70代では“生活の充実”のため
【調査概要】
2021年4月より高齢者雇用安定法が改正され、65歳までの雇用確保の義務に加え、70歳までの就業確保の努力義務が追加された。現在正社員・非正社員で働く40~64歳に、自身のキャリアとして何歳まで働き続けたいかと聞いたところ、60~64歳において、「65歳を超えても働きたい」(「~70歳まで働きたい」+「~75歳まで働きたい」+「~80歳まで働きたい」+「80歳を超えても働きたい」の合計)と回答した割合は50.8%で5割を超えた。40代、50代においても、65歳を超えても働きたい割合は3~4割程度となり、年齢を重ねても就労を続けたい意欲がうかがえた。
新しく仕事を始める際に妥協できる条件を聞いたところ、正社員では「自宅からの距離」「勤務時間」が妥協可能な条件として当てはまる割合が高く、「年収、給与」「職種、仕事内容」が低くなった。一方非正社員では「勤務曜日」が高く、「職種、仕事内容」が低い結果となった。年代別に見ると、「年収、給与」は年代が上がるほど妥協できる条件として割合が高くなり、70代では84.4%となっている。
「職種、仕事内容」も年代が上がるほど妥協できる割合は高まるものの、50代・60代・70代においては最も割合が低く、年齢や雇用形態に関係なく妥協したくない条件であるようだ。
現在の仕事や職場に対して、「前向きさ」「充実感」「満足感」「継続意向」「他社推奨意向」をどれくらい感じているかについて、それぞれ「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」の合計のスコアを見てみると、最も高いのは現在の職場で長く働きたいと思える「継続意向」で71.5%、次いで現在の仕事に前向きに取り組んでいる「前向きさ」が63.6%となった。すべての項目において、年代が上がるほどスコアが高まる傾向が見られ、高年代は現在の仕事や職場に良い印象を抱いていることがわかる。
ミドルシニア・シニア層の就労目的は「自分の生活費のため(68.8%)」が最も高く、次いで「貯金をするため(51.2%)」「家族の生活費のため(50.9%)」となった。
雇用形態別にみると、全体と比較して正社員は生活費やローンの支払い、子ども関連の支出といった“生活防衛”のために働いている傾向が強い。また年代別で見ると、70代は特に健康維持や時間の有効活用、人との交流や充実感を得るためなど“生活の充実”のために働いている傾向が強く、雇用形態や年代によって働く目的が大きく異なるようだ。
【調査概要】『ミドルシニア/シニア層の就労者実態調査(2021年)』
調査目的:ミドルシニア/シニアの就労者を対象にアンケート調査を行うことで現ミドルシニア以降の就労者の意識や実態を明らかにすること
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
対象者: 現在、就労している40代~70代男女
回答数: 1,500サンプル
実施期間:2021年7月8日(木)~2021年7月12日(月)
※調査結果は、端数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/9月22日発表・同社プレスリリースより転載)