「職場のジェンダーハラスメント」について調査を実施
総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:田村高広)は、全国の転職希望者586人を対象に、【職場のジェンダーハラスメント】についてアンケート調査を行いました。
■勤務先は男女平等だと感じる人は半数に届かず
ダイバーシティ・男女平等に繋がる取り組みをしている企業は約20%
毎年3月8日は国際連合によって定められた国際女性デーということで、女性の地位向上を目指したさまざまな働きかけが世界各地で行われています。日本においても、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会での出来事を発端に一層ジェンダーハラスメントへの関心が高まっています。そこで今回は、職場のジェンダーハラスメントについて全国の転職希望者の男女(20代~40代)を対象に調査を行いました。
対象者に現在(直近)の会社は男女平等であると感じるか聞いたところ、「とても感じる」「やや感じる」と回答した人は合わせて49.1%、「あまり感じない」「まったく感じない」と回答した人は合わせて50.8%となりました。2020年2月にワークポートが行った同内容の調査では51.4%の人が「男女平等だと感じる」と回答していましが、今回の調査では2.3%減少し、半数を切る結果となりました。
また、対象者に現在(直近)の会社でダイバーシティの推進や男女平等に繋がる取り組みはされているかと聞いたところ、「はい」と答えた人が20.1%、「いいえ」と答えた人が43.3%、「わからない」と答えた人が36.5%となりました。「はい」と答えた人には取り組みの具体的な内容、「いいえ」「わからない」と答えた人には会社に取り組んでほしいことを聞きました。
▼会社で行われている具体的な取り組み
「男女問わず育児休暇、子どものための休暇の認可、推進」(20代・男性・事務アシスタント)
「推進部署を設立し、理解促進のための教育や研修の提供」(30代・男性・管理)
「昇進・昇給の評価が平等。ハラスメントに対する処罰内容がハッキリしている」(20代・女性・システムエンジニア)
「LGBT支援団体を招いての講演・ワークショップ」(20代・女性・企画、マーケティング)
「従業員が多国籍なため、互いの文化や特徴を尊重するようマナーが書かれたハンドブックを作成」(30代・男性・営業)
▼会社に取り組んでほしいこと
「女性役員をもう少し増やし、女性にお茶汲みなど昭和的な価値観を押し付けないでほしい」(30代・男性・事務アシスタント)
「360度評価とコンプライアンス基準の明確化」(40代・男性・コールセンター)
「男性の育児休暇取得の推進」(30代・女性・クリエイター)
「産休をとると役職が降格になるのをやめてほしい」(30代・女性・クリエイター)
「男性、女性で思っていることの意見交流会のようなものを開催してほしい」(40代・男性・システムエンジニア)
■男性/女性の“らしさ”を押し付けられた経験「あり」が約30%
対象者に、現在(直近)の会社で「男性/女性だからこうするべき」といったことを言われたり、強制されたりしたことはあるか聞いたところ、「よくある」「たまにある」が合わせて30.4%、「あまりない」「まったくない」が合わせて69.6%となりました。実際にどのようなことを言われたのか聞いたところ、「結婚の強制やプライベートな交際経験の執拗な詮索」(30代・男性・営業)、「男は力仕事、女性はお茶汲み、洗い物やごみ捨てをやる」(30代・男性・営業)、「男だから遅くまで残業しても大丈夫などの考えを押し付けられた」(20代・男性・クリエイター)、「面接で子どもを生むのか生まないのか聞かれた」(40代・女性・コールセンター)、「女性だから気が遣えなくてはならない、細かいことが得意でなくてはならない、と言われる」(20代・女性・クリエイター)など、男女ともに性別を理由とした業務や対応の強要、プライベートへの過干渉といった意見が挙がりました。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ワークポート / 3月4日発表・同社プレスリリースより転載)