2021年卒採用の「採用計画数」「採用活動における課題」に関するアンケート
株式会社学情(本社:東京都中央区・大阪市北区/代表取締役社長:中井清和)は、2021年卒採用の状況や、新型コロナウイルスの感染拡大の影響をひも解くために、企業の採用担当者にアンケートを実施しました。新型コロナウイルスの影響で「採用計画数」を「減らした」と回答した企業は19.1%となり、5社に1社は「採用計画数」を下方修正していることが分かりました。採用活動における課題は、「学生を見極める選考方法」が昨年比11.2ポイント増加。一方、「幅広い母集団形成」は16.1ポイント減少しています。WebセミナーやWeb選考などの「非接触型」の採用活動が広がったことにより、採用活動における課題も例年とは異なる傾向になりました。
【TOPICS】
(1)新型コロナウイルスの影響で「採用計画数」を「減らした」企業は19.1%
新型コロナウイルスの影響で「採用計画数」を「減らした」企業は、19.1%でした。「採用活動を取り止めた」企業は5.3%で、航空・旅行・観光・アパレルなどのサービス業が中心となっています。最も多かったのは、「変更していない」で69.2%。「増やした」企業は3.3%で、「昨年まで採用計画数を下回る人数での採用となっていたので、今年は採用計画数を上回る人員を確保したい」とした企業が、採用計画数を増やしている傾向です。
(2)オンラインでのセミナー・面接の導入により、「学生を見極める選考方法」に課題感を持つ企業が昨年比11.2ポイント増
採用活動の課題は、「母集団の質の向上」が最多で50.3%、次いで「内定辞退の防止」49.4%と続きます。昨年から増加したのは、「学生を見極める選考方法」で、11.2ポイント増加しました。新型コロナウイルスの影響で、採用基準を引き上げる企業が増えたことや、オンラインでの選考が広がり直接面談の機会が減少したことで、「自社に合う学生を見極めること」に課題を感じる企業が増加したと推察されます。一方、「幅広い母集団の形成」は、昨年比16.1ポイント減少しました。Webセミナーが普及し、学生が日程調整しやすくなったことや、遠方の企業のセミナーにも参加しやすくなったことで、プレエントリー数が増加し、「幅広い母集団形成」が課題として意識されにくくなったと考えられます。「非接触型」の採用が広がることで、採用課題も例年とは異なる傾向となりました。
また、「オンライン採用の環境整備」と回答した企業は、31.9%に上りました。会社説明会や面接を実施する時期と、新型コロナウイルス感染拡大が重なり、企業側は急速な対応を余儀なくされました。WebセミナーやWeb面接の導入を急遽進めることが必要になり、課題に感じる企業が多かったと伺えます。
(3)採用計画数に達し、採用活動を終了した企業は22.7%。64.0%は採用活動を継続中
採用計画数に達し、採用活動を終了した企業は22.7%となり、昨年を5.0ポイント上回りました。(1)で前述の通り、5社に1社は「採用計画数」を減らしていることから、採用人数が減ったことで、例年よりも採用活動を早く終えた企業も一定数あると推察されます。採用活動の進捗で大半を占めるのは「継続中」で、64.0%となりました。
■調査概要
・調査対象:全国の企業採用担当者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2020年7月10日~7月20日
・有効回答数:1,141件
【比較対象:調査概要】
・調査対象:全国の企業採用担当者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2019年7月8日~7月22日
・有効回答数:1,351件
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社学情 / 8月25日発表・同社プレスリリースより転載)