2021年卒採用の「選考開始・内々定出しの時期」「会社説明会・面接実施状況」に関するアンケート
株式会社学情(本社:東京都中央区・大阪市北区/代表取締役社長:中井清和)は、2021年卒採用の状況や、新型コロナウイルスの感染拡大の影響をひも解くために、企業の採用担当者にアンケートを実施しました。内々定出しの時期は、「2月以前」「3月」と「6月以降」がともに昨年より増加。会社説明会や面接を実施する時期と、新型コロナウイルス感染拡大が重なり、「インターンシップを実施しており、インターンシップの参加者を選考した企業」と「3月の広報解禁以降に本格的に採用活動を実施予定だった企業」で、『二極化』する傾向が見られました。また、緊急事態宣言解除後も、「Webのみ」で面接をする企業は19.4%に上りました。
【TOPICS】
(1)内々定出しの時期は『二極化』傾向。内々定出しは「2月以前」「3月」と「6月以降」が昨年より増加
内々定出しの時期は「2月以前」「3月」と「6月以降」が昨年より増加しました。「2月以前」(11.8%)は5.9ポイント増、「3月」(24.6%)は6.0ポイント増となっており、最も増加が大きかったのは「6月以降」(29.5%)で10.4ポイント増加しています。一方、「4月」と「5月」に内々定出しをした企業は、10.0ポイント以上減少しました。例年は、3月の広報解禁以降に会社説明会や選考を実施し、4月に内々定を出す企業が多い傾向でしたが、会社説明会や面接を実施する時期と、新型コロナウイルス感染拡大が重なり、例年とは異なる動きとなっています。「インターンシップを実施しており、インターンシップの参加者を選考した企業」と「3月の広報解禁以降に本格的に採用活動を実施予定だった企業」で、『二極化』する傾向がみられました。
(2)会社説明会の実施方法は、緊急事態宣言解除後も「Webセミナーのみで実施」が33.6%で最多
会社説明会の実施方法は、緊急事態宣言後も「Webセミナーのみで実施」が最多で33.6%、次いで「セミナー会場で通常通り実施」21.3%、「セミナー会場・Webの両方で実施」18.1%となりました。「対面」でのセミナーを実施する企業も、緊急事態宣言下より増加しているものの、2021年卒採用では「Webセミナー」が会社説明会の主流となっていることが推察されます。
一方「緊急事態宣言下」では、「Webセミナーのみで実施」が最多で42.7%、次いで「実施を延期・中止」が31.9%となりました。緊急事態宣言下は、「採用担当者自身も出社を見合わせていた」「オンラインで実施をするための準備が必要だった」などの理由により、「対面」・「Web」に関わらず会社説明会の開催を見送る企業も一定数あったことが分かります。
(3)面接の実施方法は、緊急事態宣言解除後「対面・Webの両方で実施」が38.0%で最多
面接の実施方法は、緊急事態宣言解除後「対面・Webの両方で実施」が最多で38.0%となりました。緊急事態宣言下では「Webのみで実施」が最多で42.0%となっていたものの、緊急事態宣言解除後は、「Webのみで実施」は19.4%にとどまっており、「Web」だけでなく「対面」での面接も実施する企業が増加傾向です。
「最終面接」は、「対面のみで実施」が最多で62.4%、次いで「対面かWebかは学生の状況によって変えている」16.4%となっており、「最終面接」は特に「対面」で実施する企業が多いことが分かります。面接中の表情や熱意などの画面越しでは見えにくい学生の様子や、受付や控室の振る舞いから見える学生の素の雰囲気など、様々な面を見るために、「対面」での面接実施を希望する企業が多くなっていると推察されます。
■調査概要
・調査対象:全国の企業採用担当者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2020年7月10日~7月20日
・有効回答数:1,141件
【比較対象:調査概要】
・調査対象:全国の企業採用担当者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2019年7月8日~7月22日
・有効回答数:1,351件
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社学情 / 8月26日発表・同社プレスリリースより転載)