【管理職1,070人の意識調査】管理職の悩みダントツ1位は「部下の育成」
累計13,000社260万人以上に人材育成サービスを提供する株式会社ラーニングエージェンシー(本社 東京都千代田区、代表取締役社長 眞﨑大輔、以下「LA」)は、2019年12月~2020年3月の期間、管理職1,070人を対象に実施した「管理職の意識調査」の結果と考察を公表します。
<背景>
2015年に労働基準法等の一部改正、2019年からは働き方改革関連法が順次施行され、時間外労働の見直しやフレックス制といった新しい勤務体系の推進など、働く環境は大きく変化してきました。働き方や従業員の意識が変化する中で、この5年間で管理職に求められる役割も大きく変わってきています。
加えて、今春の新型コロナウイルス感染症の影響で、テレワークの導入が一気に進み、働き方だけでなく、上司部下間のコミュニケーションの在り方や、管理職のマネジメントの在り方にも、急速な変化が求められています。実際にLAには、経営層や人事担当者から、部下の育成に関する相談や管理職のスキルの見直しに関する相談が多数寄せられています。
そのような中で、今の管理職はどういった悩みを抱えているのか、2014年にLAが実施した管理職向けアンケート調査の結果と比較しながら、考察しました。
<調査結果の詳細>
1. 管理職の悩み1位は5年前と変わらず「部下の育成」。5年前より10%増加し半数超え
管理職としてどのような悩みを持っているかを尋ねたところ、最も多かったのは「部下の育成(50.5%)」という結果になりました。
2014年に実施したアンケート調査でも、「部下の育成」が悩みの1位となり、時代が変化しても管理職を最も悩ませ続けている課題であることがわかりました。さらに、5年前の調査で「部下の育成」に悩んでいると答えた管理職は約40%でしたが、今年は10%も増加、半数以上の管理職が部下の育成に悩んでいる実態が明らかになりました。
また、今回の調査では「部下の育成」に続く悩みとして、2位「チーム・部門の運営(24.9%)」、3位「時間の不足(21.7%)」となりました。なお、5年前のアンケートでは、2位「時間の不足」、3位「部門の成果達成」と続き、今年の調査で2位だった「チーム・部門の運営」は5位でした。
2.「部下があまり成長していない」と感じている割合は5年前の約3倍。「部下が成長している」と感じている管理職は減少傾向
部下の成長度合いをどう感じているかの質問に対しては、「成長している(57.8%)」という回答が最も多かったものの、5年前の69.6%から10%以上減少しています。次いで多い回答が「あまり成長していない(27.9%)」となり、5年前の8.8%から約3倍という結果になりました。部下の成長を実感している管理職の割合は、下降傾向にあるようです。
3.「部下が非常に成長している」と感じている管理職は、部下とのコミュニケーション時間が長い傾向
部下との月間のコミュニケーション時間を見ると、最も多かったのは「2~5時間程度」で41.3%、次いで「1時間程度」が24.4%となり、月間のコミュニケーション時間は5時間以下という回答が全体の6割を超えています。なお、この設問に関しては、回答の内訳(割合)が5年前とほぼ同じ結果となりました。
また、部下の成長度合い別に部下とのコミュニケーション時間を見てみると、「部下が非常に成長している」と回答した管理職は部下とのコミュニケーション時間が6時間以上の割合が45.8%となり、その他の回答者よりもコミュニケーション時間を長く取っている傾向が見られます。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ラーニングエージェンシー / 7月27日発表・同社プレスリリースより転載)