ワークス、人事・給与システム「COMPANY�」が
「企業年金―外部連携機能」の提供を開始
ワークスアプリケーションズ(東京都港区、牧野正幸・代表取締役最高経営責任者 以下 ワークス)は、人事・給与システム「COMPANY�」HRシリーズの新機能として、2007年6月4日、「企業年金―外部連携機能」の提供を開始いたしました。
「企業年金―外部連携機能」の最大の特長は、国内最大規模の確定拠出年金(日本版401k※1)運営会社、日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー(以下 JIS&T)とのデータ連携をERPパッケージとして初めて可能にした点です。これにより、確定拠出年金の運営に伴う企業側の負荷が削減されます。また、ワークスとJIS&Tは、両社が持つ豊富な顧客基盤へ相互提案を促進し、営業機会のさらなる拡大を目指します。
■ 企業側の負荷を大幅に削減〜「COMPANY�」の「企業年金―外部連携機能」
確定拠出年金制度を導入する企業は、拠出記録や運用指図の取りまとめ等を、専門機関(レコードキーピング※2 会社)へ委託しています。企業側は、加入登録から毎月の拠出データ、属性変更、資格喪失に至るまでの様々な情報を、レコードキーピング会社が規定する専用フォーマットでその都度やり取りをする必要があり、大きな負担となっていました。
「COMPANY�」の新機能「企業年金―外部連携機能」では、人事・給与システムから確定拠出年金の加入者データを抽出し、JIS&Tが規定する専用フォーマットでデータを生成することが可能です。また、JIS&Tからの受信データも手を加えることなく自動で取り込むことが可能となります。これにより、確定拠出年金の運営に伴う企業側の負荷が削減されます。
■ 今後の展開
「COMPANY�」シリーズは、各業種の特殊要件を汎用化し一切カスタマイズを行うことなく導入が可能な「ノーカスタマイズ」、各種法制度の変更などにも無償で対応する「無償バージョンアップ」を製品コンセプトに、大手企業が必要とする特例業務ニーズも機能として取り込み、製品の拡張を行ってきました。
今後も、年金制度をはじめとし、企業を取り巻く環境は大きく変容していくと予想されます。ワークスは、これらの変化に迅速に対応し、無償で製品機能として取り込むことで陳腐化せず継続的に活用されるシステムのご提供に努めてまいります。
■ 企業への普及が進む確定拠出年金
確定拠出年金は、2001年10月の制度開始以降、企業を取り巻く雇用環境・雇用形態の急速な変化に伴い着実に浸透しています。厚生労働省の発表によると、2006年3月末時点での導入企業数は前年より約5割増の6,664社となっております。
2012年には、企業が年金運用に対する税法上の優遇措置を享受できる「適格退職年金制度※3」の廃止が決まっており、企業の年金運用環境はさらに厳しくなることから、年金運用費用の圧縮・安定化が可能な確定拠出年金の導入はさらに加速すると見られています。
■ 日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社 概要
国内外の金融機関をはじめ、多くの有力企業の出資により1999年8月設立。確定拠出年金法に定める確定拠出年金運営管理機関として、制度運営の基盤業務である記録関連業務(レコードキーピング業務)を行う。
■ 用語説明
※1 【確定拠出年金(日本版401k)】:
毎月決められた掛け金を積み立て、その積立金の運用成績に応じて将来の給付額が決まる年金制度。加入者個人が自ら金融商品を選択し、自己責任のもとで運用を行う。米国で一般化し、日本では2001年10月からスタートした。米国の確定拠出年金制度の規定が米国歳入法401条項であることから、401kもしくは日本版401kとも呼ばれる。
※2 【レコードキーピング(業務)】:
確定拠出年金法で定められた記録関連業務のこと。加入者個人毎の取引記録の管理、運用残高の管理および定例報告、運用指図の取りまとめ、給付を受ける権利の裁定などの業務がある。
※3 【適格退職年金制度】:
企業年金の1つで、企業が従業員に支払う退職金を事前に積み立てておく制度。銀行や生命保険会社などが取り扱っており、掛金は企業が支払うが、その掛金は損金算入できるなど、税法上の優遇措置がある。2012年3月末に廃止予定。
(ワークスアプリケーションズ http://www.worksap.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・6月7日)