予備軍を含め「社内失業者がいる」と回答した企業は23%。 社内失業者が多い業種は「メーカー」、企業規模は「1000名以上の大手企業」~『800社に聞いた「社内失業」実態調査』:エン・ジャパン
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する人事向け総合情報サイト『人事のミカタ』上でサイト利用企業を対象に「社内失業」についてアンケート調査を行ない、801社から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
<調査結果 概要>
★ 7割が「社内失業の概念を知らない」と回答。
★ 社内失業者がいる企業は、予備軍を含めて23%。業種は「メーカー」、企業規模は「1000名以上」で顕著。
★ 社内失業者の属性、年代は「50代」、役職は「一般社員クラス」、職種は「企画・事務職」が最多。
★ 社内失業者発生の要因は「該当社員の能力不足」、企業の対策は「再教育」。
<調査結果 詳細>
1:7割が「社内失業の概念を知らない」と回答。
社内失業とは、労働者が正社員として企業に在籍しながら、仕事を失っている状態を指します。2011年の内閣府調査によれば、全国の労働者の8.5%にあたる465万人が該当しました。
「社内失業という言葉を知っていますか?」と伺うと、74%が「知らない」(名称だけ知っているが意味は知らない:28%、知らない:46%)と回答しました。社内失業の認知度は、まだ低いことが伺えます。
2:社内失業者がいる企業は、予備軍を含めて23%。業種は「メーカー」、企業規模は「1000名以上」で顕著。
社内失業の意味をお伝えした上で、「現在、社内失業状態の社員はいますか?」と伺ったところ、23%が「いる」(いる:6%、いる可能性がある:17%)と回答しました。業種別に見ると、「メーカー」が28%(いる:7%、いる可能性がある:21%)、企業規模別では、「1000名以上」が41%(いる:11%、いる可能性がある:30%)と最多でした。
3:社内失業者の属性、年代は「50代」、役職は「一般社員クラス」、職種は「企画・事務職」が最多。
「社内失業者がいる」もしくは「社内失業者がいる可能性がある」と回答した企業に、社内失業者の属性を伺うと、年代は「50代」(57%)、役職は「一般社員クラス」(80%)、職種は「企画・事務職(経営企画、広報、人事、事務 他)」(46%)がそれぞれ最多でした。
4:社内失業者発生の要因は「該当社員の能力不足」、企業の対策は「再教育」。
社内失業者が発生する要因を伺うと、「該当社員の能力不足」(70%)が最多でした。次いで、「該当社員の異動・受け入れ先がない」(51%)が続きます。
社内失業が発生している状況に対し、今後の対応策を伺うと、「該当社員への教育」(35%)が最多。社内失業についての具体的な悩みや課題の声を見ると、企業は手を施そうと検討・対応するも、社内失業者本人の改善意識が希薄で苦悩する様子が伺えます。
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『人事のミカタ』を利用している企業
■有効回答数:801社(1~50名:291社、50~99名:144社、100~299名:216社、300~999名:94社、1000名以上:56社)
■調査期間:2018年12月26日~2019年1月29日
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(エン・ジャパン株式会社 https://corp.en-japan.com/ /2月26日発表・同社プレスリリースより転載)