求められる企業の「熱中症対策」 厚生労働省はキャンペーンを実施
猛暑が続く中、厚生労働省は「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」として、職場における熱中症予防対策を呼びかけている。2018年から2022年までの5年間で、職場における熱中症の死亡者数を5%以上減少させることを目標に、熱中症予防に関する啓発資料の作成・配布や、セミナーの開催などを行う。
積水ハウスグループでは、熱中症予防対策として、2017年から屋外作業者に空調服の着用を推奨している。その他にも勉強会や塩あめの配布などを実施しており、熱中症者は3割減少したという。また、三和建設では熱中症対策として「水シャン(水でシャンプーをすること)」を奨励する取組みを実施。一部の工事現場に併設する事務所にシャンプーを設置し、昼間の休憩時間に水シャンを行えるようにした。
厚生労働省によると、職場における熱中症での死傷者は毎年500名ほどにのぼる。特に屋外で作業することの多い従業員に対しては、企業の徹底した対策が求められるだろう。
(『日本の人事部』編集部)