通年採用・約4割で導入 同友会調べ
新卒・既卒ワンプールの通年採用を実施している企業が約4割に達していることが、経済同友会の調査結果で分かった。
同採用方法の利点について、留学生を中心に多様な人材を採用しやすくなったことを挙げた。一方、既卒者の採用において、卒業後の過ごし方や経験、目的意識などをより厳しく判断する傾向が強まっている。
通年採用導入の障害として、人事・教育制度刷新の必要があり、人的・金銭的負担も大きいことから移行が困難とする見方が少なくない。
新卒一括採用のみを実施している約6割の企業のほとんどで何らかの課題を抱えている。短期集中採用による企業・学生の相互理解の不足、雇用のミスマッチ、景気動向による影響が大きいなどが指摘されている。
調査対象は、同友会会員企業1872社で、有効回答は197社。実施時期は昨年9~10月。
(労働新聞社 労働関連ニュース 2017.1.25 より転載)