就職確定者の就職先への満足度は、大学生で約9割、大学院生で9割後半。2015年調査よりも就職先への満足度は高い~『2016年卒学生の就職活動の実態に関する調査』(トピックス編):全国求人情報協会
公益社団法人全国求人情報協会は、新卒等若年雇用への社会的関心の高まりを背景に、2013年度より専門部会として「新卒等若年雇用部会」を設置し、問題整理やアクションプラン等の検討を開始しました。当部会の調査・研究活動の一環で、民間企業・団体への就職活動を経験した全国の大学4年生・大学院2年生を対象とするアンケート調査を2016年3月に実施し、その調査結果の概要をまとめましたのでご報告します。
【2016年度調査結果のトピックス】
I:就職・採用活動時期変更による就職活動内容の変化
1)卒業後の進路確定状況
民間企業・団体への就職活動を経験した大学生/大学院生の9割が3月時点で進路を確定。
その他地域の大学生の進路確定者が8割後半と低い。
2)就職確定者の就職先への満足度
就職確定者の就職先への満足度は、大学生で約9割、大学院生で9割後半。
2015年調査よりも就職先への満足度は高い。
3)就職活動の開始時期、終了時期、実施期間
就職活動に関する情報収集の開始時期は、「大学3年/大学院1年の10~12月頃」が大幅に減少し「大学3年/大学院1年の6~9月頃」と「大学3年/大学院1年の1~3月頃」に二極化。
4)就職活動の各プロセスの活動量
大学生のプレエントリー39.2社、企業説明会参加20.8社、書類選考14.4社、面接など対面選考10.0社。2015年調査からプレエントリーした社数が10社以上減少。
II:就職・採用活動時期変更による学生生活への影響
1)就職確定者の就職先への納得度
就職確定者の就職先への納得度は、大学生で9割強、大学院生で9割後半。
2015年調査よりも就職先への納得度は高い。
2)自己スキルの評価
大学生が、就職活動期間中に身についたスキルは「物事に進んで取り組む力」「課題の解決に向けたプロセスを明らかにし、準備する力」「自分の意見をわかりやすく伝える力」が上位。
3)就職活動をはじめる前の卒業後の就業意識
大学生、大学院生ともに「卒業したら、すぐに社会に出て働くのが当然だと考えていた」が突出も、国公立大学の理系大学生の意識が、2015年調査から低下。
4)学生生活の経験、学生生活の実施率と希望実施率、学生生活の活動満足度
大学生、大学院生ともに「アルバイト」「ゼミなどの活動」「授業への出席」「卒論、修論」が上位。
2015年調査から「インターンシップ」の経験率が上昇。
大学生、大学院生ともに、実施したい活動はおおむね実施できている。
大学生の活動満足度は、「授業への出席」「自分の興味がある分野の活動」「部活動」「卒論」が上位。2015年調査から、大学生は「公務員・教員試験の学習活動」、大学院生は「インターンシップ」が上昇。
5)就職活動全体の自己評価
大学生、大学院生ともに「自分の能力や志向」「企業で、社会人がどのように働いているのか」「社会や経済がどのように動いているか」の理解が上位。2015年調査から理系大学生の評価が上昇。
6)就職活動の学業への支障
大学生、大学院生ともに、2015年調査から「卒論、卒業研究、修論」への支障が上昇しているが、
「授業への出席」「履修登録」などへの支障は変わっていない。
III:地域間移動の状況
1)実家エリア別の通学地・就職先分布
首都圏、京阪神は、実家エリア内で通学、就職(配属)する傾向が強い。
2)実家エリア別の勤務地に関する志向
首都圏、東海、京阪神は「地元志向(狭義)」が比較的高い。
東北、北関東、北陸・甲信越で「東京で勤務できる企業」、九州で「九州地域」での就職意向が高い。
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(公益社団法人全国求人情報協会 http://www.zenkyukyo.or.jp/ /8月24日発表・同協会プレスリリースより転載)