女性の36%、独身者の32%が「介護離職の可能性があると思う」~『高齢の親とその子の関係』に関する調査:老いの工学研究所
高齢期のライフスタイルの充実について研究する、特定非営利活動法人「老いの工学研究所」(大阪市中央区、理事長:西澤一二)は、「高齢の親とその子の関係」に関する調査を実施し、30 歳から76 歳まで220 名の回答を得ましたので、その結果についてお知らせ致します。
●女性の36%、独身者の32%が、「介護離職の可能性があると思う」。
「実際に、親の介護をしている人(A)」(親が要介護状態にある人のみ回答)と、「親が要介護状態になった場合、誰が介護をすると思うか(B)」を聞いたところ、以下のようになりました。
A B A-B
自分 42% 49% -7%
配偶者 42% 32% 10%
親の配偶者 18% 15% 3%
兄弟姉妹 21% 42% -21%
ヘルパー 36% 37% -1%
介護施設 61% 44% 17%
分らない 12% 7% 5%
想定より現実が低くなったのは、「兄弟姉妹」(-21%)と「自分」(-7%)、想定より現実が高くなったのは「介護施設の職員」(+17%)と「配偶者」(+10%)となっています。
兄弟姉妹がやってくれる、あるいは自分で介護をしようと思っていたが、実際には兄弟に頼れず、自分で介護することもかなわず、介護施設への入所に至ったり、配偶者頼みになったりしている様子が伺えます。
介護離職については、女性の36%が「あると思う」と回答。男性は14%に留まりました。結婚状況別には、既婚者のほうが介護離職の可能性が低いという結果になっています。
男 女 既婚 独身
あると思う 14% 36% 18% 32%
ないと思う 60% 34% 54% 41%
分らない 26% 30% 28% 27%
・ 調査期間:2016 年6 月27 日~7 月29 日
・ 調査方法:インターネット
・ 回答者
男性:128 名/女性:92 名/計220 名
<お問い合せ先>
特定非営利活動法人「老いの工学研究所」
研究員 川口 雅裕
大阪市中央区伏見町四丁目2 番14 号
06-6223-0001
info@oikohken.or.jp
◆本リリースの詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。
(特定非営利活動法人「老いの工学研究所」 http://oikohken.or.jp/ /8月1日発表・同社プレスリリースより転載)