16年新入社員、残業が少なく、自分の時間が持てる職場がよい74.7%。年功序列での昇格を望む割合も過去最高~『2016年度 新入社員 春の意識調査』:日本生産性本部
公益財団法人 日本生産性本部は2016年春に実施した経営開発部主催の新入社員教育プログラム等への参加者を対象としたアンケートを実施した。本調査は1990年より継続的に行っており、今回が27回目。調査結果の概要は以下のとおり。
<主なポイント>
1.【過去最高】これからの社会人生活が不安だ 52.4%
設問Q7.(l)「これからの社会人生活は不安より期待の方が大きい」との問いに対し、「そう思う」と答えた割合は、47.6%と過半数割れ。「そう思わない」との回答が52.4%と逆転し、調査開始以来、過去最高を記録した。男女内訳をみると、男性51.0%、女性56.2%と、女性のほうが社会人生活に不安を抱いている割合が高くなっている。
2.【過去最高】残業が少なく、自分の時間が持てる職場がよい 74.7%
設問Q6.(d)「残業は多いが自分のキャリアや専門能力が高められる職場」と「残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場」のどちらを好むかとの問いに、残業が少ない職場を好むと回答した割合が前年比7.5ポイント増の74.7%となり、過去最高となった。
3.【過去最高】年功序列での昇格を望む割合 42.3%
設問Q6.(g)「仕事を通して発揮した能力をもとにして評価が決まり、同期入社でも昇格に差が付く
職場」より、「年齢や経験によって、平均的に昇格していく職場」を望む人の割合は、42.3%と調査開始以来、過去最高となった。
4.【過去最高】良心に反する手段で進めるように指示された仕事であっても従う 45.2%
設問Q5.(d)「上司から、会社のためにはなるが、自分の良心に反する手段で仕事を進めるように指示されました。このときあなたは、…」との問いに対し、「指示の通り行動する」と回答したのは、過去最大の45.2%となり、前年より、7.4 ポイント増加した。従わないとの回答は10.6%で1.1 ポイント前年から減少。分からないとした割合は44.2%。前年比6.3 ポイントの減少。
5.【質問新設】インターンシップ制度で実習した会社に就職した割合 27.0%
設問Q11(a)「インターンシップ制度を利用しましたか」との問いに、「利用した」と回答したのは44.0%。利用したと回答したなかで「実習した会社に就職した」割合は27.0%だった。その他の2015年度の就職活動状況は、活動日程の後ろ倒しの影響が調査数値にも表れている。
◆調査方法;
(1)調査名 :2016 若者意識アンケート(春)
(2)調査対象:2016年春に実施した日本生産性本部経営開発部主催の新入社員教育プログラム等の参加者(実施時期:2016 年3 月下旬~4 月中旬)
(3)有効回答数 :1951 通(男性 1373 通 女性 570 通 未回答等 8 通)
【本件に関するお問い合わせ先】
公益財団法人 日本生産性本部 経営開発部 担当: 清水・猪岡・鎌田
TEL: 03-3409-1119 FAX :03-5485-7750
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(公益財団法人日本生産性本部 http://www.jpc-net.jp /6月20日発表・同法人プレスリリースより転載)