リクルートワークス研究所、『中途採用実態調査』
(2015年上半期実績、2016年度見通し)
~2016年度の中途採用はさらに増加の見通し~
株式会社リクルートホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:峰岸真澄)の人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所では、民間企業における2015年度上半期の中途採用実績、2016年度の中途採用の見通しに関する調査を行い、4,794社(回収率66.5%)より回答が得られましたので、ご報告いたします。
2016年度の中途採用はさらに増加の見通し
2015年度上半期において、約2社に1社は中途採用で人員を確保できず
【2016年度の中途採用見通し(正規社員)】
2016年度の中途採用の見通しについては、「増える」(14.1%)が「減る」(3.7%)を大きく上回っている(+10.4%ポイント)。(詳細は3ページ)業種別(小分類)に見ると、「増える」が「減る」を上回っているのは、飲食サービス業(+39.5%ポイント)、情報通信業(+16.2%ポイント)などの人手不足が深刻な業種である。
2016年度の採用において、正規社員の採用に占める中途採用の比率を前年より高める企業は9.8%。業種別にみると、建設業(12.4%)、流通業(11.8%)、サービス・情報業(11.7%)における割合は、他の業種よりも高く、詳細別では、飲食サービス業(25.7%)、医療・福祉(18.4%)が相対的に高くなっている。
【2015年上半期の中途採用実績(正規社員)】
2015年度上半期で中途採用を実施した理由を見ると、70.4%の企業は「欠員補充のため」としている。「自社の業績の変動により人材が必要となったため」が高いのは、半導体・電子・電気部品(60.9%)、建設業(55.8%)などである。
2015年度上半期の中途採用において、「未経験者も採用対象とした」が41.3%、「対象年齢の幅を広げた」が27.7%、「経験・スキルの基準を下げた」が22.0%となっており、「給与などの処遇条件を高めた」が13.9%にとどまる。
2015年度上半期の中途採用において、人員を確保できなかった企業は46.7%となっている。この割合は本調査を実施し比較可能な過去2年の中で最も高くなっている。
【調査概要】
調査目的:全国の民間企業を対象に、中途採用における求人動向を明らかにすること。
<2015年上半期調査>
調査対象:従業員規模5人以上の全国の民間企業 7,210社
調査項目:2015年度上半期の中途採用状況・2016年度の中途採用見通し
調査期間:2015年10月2日~11月2日
回収社数:4,794社(回収率66.5%)
ただし、2015年度上半期の中途採用については、採用を実施した企業2,978社に限定して集計
回収方法:電話・FAXにて回収
<お問い合わせ先>
株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 戸田淳仁
email:works_1@r.recruit.co.jp
http://www.works-i.com/
◆ 本調査の詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。
(株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 http://www.works-i.com/ /1月18日発表・同社プレスリリースより転載)