最近、経営者や人事からの注目度が高い「心理的安全性」だが、現場でそれをどのようにして高めるかについては、まだあまり議論されていない。企業は組織の心理的安全性を高めるため、何を注視すべきなのか。明日から実施できる具体的な施策は何か。リクルートワークス研究所の佐藤邦彦氏と、心理的安全性の向上を中心とした目的で400社以上のオンラインイベントを開催したバヅクリ代表の佐藤太一氏が、対談形式で事例やノウハウを公開した。
- 佐藤太一さん
- バヅクリ株式会社 代表取締役社長 CEO
さとう・たいち/仲間作りスタートアップBUZZKURI CEO/日本最大級の心理的安全性を高めるオンライン社内イベントDX・研修DX「バヅクリ」/1年で2000回、みずほ.野村証券.300社導入DeNA→Accenture→MWED上場責任者→起業→4.5億円調達→コロナで売上95%ダウン→バヅクリで売上66倍→最速上場へ
- 佐藤 邦彦さん
- リクルートワークス研究所 Works編集長
さとう・くにひこ/1999年アクセンチュア入社。2003年にアイ・エム・ジェイにて事業会社人事としてのキャリアをスタート。2011年にIMAGICAグループに移りグループ人事を担当、その後、ライフネット生命、電通デジタルにて人事部長を歴任。2020年よりリクルートワークス研究所に参画、現職。
2014年東京理科大学大学院経営学研究科技術経営専攻(MOT)修了
心理的安全性を高めるために必要なこと
佐藤邦:まず心理的安全性について解説します。心理的安全性は、1999年にハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・C・エドモンドソン教授によって提唱された言葉です。エドモンドソン教授は、心理的安全性とは、「チームにおいて自分がどのような発言をしたとしても、それを恥じたり、他のメンバーが拒絶したり、罰を与えられるようなことがないという確信を持っている状態であり、チームは対人リスクをとるのに安全な場所であるとの信念がメンバー間で共有された状態」と定義しました。
では、心理的安全性が高い組織とはどんな組織か。周囲の反応を気にせず、オープンに自分を表現することができ、むしろそれが周囲に賞賛され、互いに刺激しあえるような信頼関係が構築されている状態といえます。
皆さんは「あなたの組織の心理的安全性は高いですか?」と聞かれたら、どのように答えるでしょう。基準や単位が存在しないため、意外と答えられず、困ってしまうのではないでしょうか。私はここに心理的安全性の特徴があるように思います。そこで私は「心理的安全性を高めるために必要なこと」をまとめてみました。
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【INDEX】
心理的安全性を高めるために必要なこと
心理的安全性を高める上での注意点
心理的安全性を高める具体的施策
心理的安全性を高める実践テクニック
※内容やプロフィールは2022年7月31日取材当時のものです。
バヅクリは、組織心理学を意識した100種類以上の「仲間作りの社内イベント」を提供し、心理的安全性の醸成、メンバーの関係構築、キャリアデザイン設計、モチベーション向上、離職率の低下、内定辞退の防止、ストレスケア、タレントマネジメント最適化などの組織の課題解決を図ります。また、不確実性が高く、多様性を尊重する現代の新しい価値観に合致した「行動変容を促進する研修」を提供し、組織の 生産性向上と成長に貢献します。