インテリジェンス、求人情報サービス「an」
若者の生活・シゴト事情を調査した「若年層白書」2014年版を発表
第一回:統計データから見る、若者の「いま」
~不景気ネイティブ・ケータイネイティブな若者たち
株式会社インテリジェンス(本社:東京都千代田区、代表取締役兼社長執行役員:高橋広敏)が運営する求人情報サービス「an」は、全国の15~24歳までの男女のライフスタイルやアルバイト経験、将来・仕事観についてまとめた「若年層白書」を発表します。
結果は隔週で、全6回に分けて発表予定です。第一回は、国の発表した統計データをもとに「若者の現状」をまとめています。第二回以降は、15~24歳までの男女2476人に行った独自調査の結果を発表予定です。
※「若年層白書」2014年版 第一回の全文はこちら
<「若年層白書」2014年版 第一回のポイント>
・15~24歳の若者のうち、学生は6割。
・平均世帯年収は、ここ20年減少傾向に。好況な時期を過ごしたことがない"不景気ネイティブ"
・携帯普及率は、2013年に116.8%に。デジタルネイティブだけでなく"ケータイネイティブ"な若者たち
<「an」編集部の分析>
「バイト」の中心ともいえる若者たちの働き方や仕事選びの志向性は、ここ数年で大きく変化しています。その背景には、若者の生育環境やライフスタイルが関わっています。
2014年版の第一回では、人口構成や若者の生育環境に焦点を当てました。
現在の若者は好況を知らずに育った"不景気ネイティブ"、かつ情報の取捨選択が得意な"ケータイネイティブ"の世代です。未来へ大きな期待を持ちづらいこと、ネガティブな内容を含んだ様々な情報を収集できることから、堅実な傾向があるといえます。
一方で、さまざまなキャリアの選択肢を模索し、自分の生き方に沿った選択をしていける可能性を多分に秘めている、と「an」では捉えています。アルバイト選びも、時給やシフトなど、これまで重要視されていた条件だけでなく、いまの若者に合わせた働き方の提示が必要でしょう。第二回以降は、「an」独自の調査をもとに、現在の若者のライフスタイルや就業観を分析します。
<「若年層白書」2014年版 今後の予定>
第2回: 10/22(水) 「いま」のライフスタイル
…コミュニケーション手段や交友状況などのライフスタイルを調査
第3回: 11/6(木) 「いま」のアルバイト
…人気バイトや選択基準、得られた経験など、リアルなバイト観を分析
第4回: 11/20(木) 「いま」の将来観
…就業観だけでなく、未来への期待、幸せに必要な要素など幅広く調査
第5回: 12/12(金) 若者タイプ図鑑
… 全調査結果をもとに、若者のタイプを分類し、その志向や傾向を分析
第6回: 12/18(木) 最終メッセージ「いま」の若者
… 第1回~5回までをまとめ、今の若者とは何かを分析
※「若年層白書」2014年版 第一回の全文はこちら
<「若年層白書」2014年版 第一回概要>
■人口構成 ~15~24歳の若者のうち、学生は6割
15~24歳(1,228万人)のうち、学生は777.5万人、フリーターは77万人。
構成比は、高校生383万人、大学生が310万人で、学生が6割程度を占めています。フリーターは77万人なので、6%程度を占めています。
※総務省「労働力調査」平成24年度より
■経済 ~平均世帯年収は、ここ20年減少傾向に。好況な時期を過ごしたことがない"不景気ネイティブ"
平均世帯年収は、現在20歳の人が生まれた1994年の664.2万円以降、減少傾向が続きます。最新値の2011年と比べると、116万円もの差が出ています。
働き手の年齢や熟練度などが上がると賃金も上昇する傾向にあるため、本人はその減少を実感することは少ないかもしれないものの、社会の状況は大きく変化しています。 ※厚生労働省「国民生活基礎調査」より
■技術 ~携帯普及率は、2013年に116.8%に。デジタルネイティブだけでなく"ケータイネイティブ"な若者たち
携帯電話が初めて登場したのは1970年代。docomoのi-modeサービス開始の1999年以降、急速に普及し、現在では、1人1台以上、携帯電話を持つ人も珍しくありません。1992年(日本での商用インターネットの開始)以降に生まれた人たちを"デジタルネイティブ"といいますが、今の若者は"ケータイネイティブ"と言えます。
※総務省「携帯電話・PHSの加入契約数の推移」より
※普及率=携帯・PHS加入契約数/日本の総人口
(株式会社インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ / 10月20日発表・同社プレスリリースより転載)