奨学金受給率急上昇、返済に負担の声も…
ノバレーゼ、社員の奨学金を肩代わり、最大200万円を支給
優秀な学生の確保と長期雇用促進に2つの社内制度導入
ウエディングプロデュース・レストラン運営の株式会社ノバレーゼ(本社:東京都中央区、浅田剛治社長、東証一部、資本金:6億円)は、社員が返済している奨学金の残余額に対し最大200万円を支給する「奨学金返済支援制度」と、勤続10年以上の社員を毎年の旅行で労う「勤続10周年記念旅行制度」を設けました。
職場環境のさらなる向上で優秀な学生の確保につなげるとともに、社員のモチベーションアップで長期雇用を促します。
■ 奨学金を返済する社員に最大200万円を支給
「奨学金返済支援制度」では、奨学金を返済している正社員に、奨学金の返済資金として最大200万円を支給します。支給対象者は勤続年数が5年と10年の社員です。2回の節目に、未返済分に対しそれぞれ上限100万円を支給します。
社員の奨学金返済に企業が補助金をだす、世に前例のない制度で、働き甲斐のある最先端の職場環境をつくります。前衛的な取り組みをする企業として、奨学金を得て進学・学習した優秀な学生の採用につなげるとともに、若手社員の働き続けることへの士気向上を期待しています。
制度名:
奨学金返済支援制度
対象者:
奨学金の返済残高のある勤続年数5年と10年の正社員
対象奨学制度:
日本学生支援機構、通学校(大学・専門学校等)、行政の貸与奨学金制度
内容:
2012年7月1日を勤続年数の開始基準日とし、5年後と10年後に、奨学金未返済分に対し最大100万円ずつを支給
※ 初支給となる2017年は、支給総額約3000万円を見込んでいます
※ 全社員が対象ですが、遡及適用はありません
目的:
職場環境の向上、優秀な学生の確保、社員のモチベーションアップ、長期雇用促進
≪景気低迷で奨学金受給率急上昇、返済の負担を感じる人も多数≫
大学学部制の2010年の奨学金受給率は50.7%と過去最高に達し、1990年の21.8%から28.9ポイントも増加しています。また奨学金の返済の延滞者は全体の12.1%で、無延滞者でも41.8%が返済を負担に感じています。
(データ元:独立行政法人日本学生支援機構)
≪奨学金を返済する入社5年目の社員が発案、策定≫
「奨学金返済支援制度」の発案者の一人は奨学金受給者で、入社5年目の総務人事部社員です。彼が行った当社社員への聞き取り調査で、社員の約3割が奨学金を受給していることが分かりました。
かつ社会的にも奨学金返済が問題になっていることを知り、新制度導入で優秀な学生の採用確保と社員のモチベーションアップにつながるとして、役員会へ提案し可決されて新制度の策定にあたりました。
■ 勤続10年以上は毎年1度の旅行
「勤続10周年記念旅行制度」は、長期にわたり、当社に貢献した正社員や契約社員を称え、労をねぎらう制度です。
前事業年度末時点で、当社での勤続年数が10年以上の社員に、社内企画の3泊4日の国内外への旅行に招待します。制度旅行の第一回は2013年2月で、以降毎年、勤続10年以上の社員を対象に実施します。
(株式会社ノバレーゼ http://www.novarese.co.jp/ /8月7日発表・同社プレスリリースより転載)