レジェンダ・コーポレーション、2012年の就活実態調査
東北学生 内々定率54.9%(全国平均よりマイナス10.4pt)
全国比1ヵ月後倒しの選考参加。就活振返り「苦戦した」実感値も高く
人事総合ソリューション企業(採用・育成・人事労務)のレジェンダ・コーポレーション株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:藤波 達雄)は、2012年3月に卒業予定の大学生・大学院生399,106名に就職活動に関する意識調査を行い、4,383名から回答を得ました(調査期間は6月23日(木)~6月29日(水))。
調査の結果、2011年6月末時点での内々定率は全国平均が65.3%であるのに対して、東北の学生は54.9%となり、その差は10.4ptと大きく開きました。また、東北の学生は面接参加時期や内々定獲得時期のピークが全国平均より1ヵ月後倒しになっていることが明らかになりました。この事実は学生の実感値にも反映されており、今年の就活を振返っての感想で「苦戦した」と答えた東北の学生は、全国平均より3.3pt上回る75.4%という結果が出ました。東北の学生のコメントからは震災で「東北地方の選考がストップした」「就活から離れていたのに、突然選考を再開され苦労した」等、様々な困難に直面していたことがわかりました。
1. 東北学生内々定率54.9%。 全国平均より10.4pt低く、また東北学生昨年5月時点より8.6pt低く。
2011年6月末時点での内々定率は全国平均が65.3%であるのに対して、東北の学生は54.9%となり、その差は10.4ptと大きく開きました。また東北の学生は昨年5月末時点での内々定率と比較しても8.6pt減少しており、震災の影響が内々定の状況にも色濃く反映している結果となりました。
2. 東北学生、全国より1ヵ月遅れの選考参加。面接参加、内々定獲得のピーク時期に差が生じる。
これまでで面接に最も参加した時期について尋ねたところ、全国平均4月、東北5月 となり、全国と東北の学生でピーク時期に1カ月の差が開いたことがわかりました。また、内々定を保持している学生に、初めて内々定を得た時期を尋ねたところ、そのピークは全国平均4月、東北5月となり、面接時期と同様に東北の学生に1カ月の遅れが生じていることがわかりました。
3. 東北学生、就活振返り「苦戦した」75.4%。全国平均、かつ東北の昨年値を上回る。
今年の就活を振返って苦戦したかどうか尋ねたところ、苦戦した(「非常に苦戦した」、「どちらかというと苦戦した」)という回答は全国平均72.1%、東北75.4%となりました。東北の学生は全国平均より3.3pt上回るほか、昨年と比べても2.5pt増えており、全国、昨年と比べて苦戦した様子が浮き彫りとなりました。
また東北の学生のコメントからは「東北地方の選考がストップし、例年以上に東京に出なければならない頻度が高くなった」、「就活から離れていたのに、突然選考を再開され苦労した」など具体例が寄せられ、震災により様々な困難に直面していた様子が伺えます。
【 レジェンダ・コーポレーションの見解 】
6月下旬に実施した本調査の結果では、震災から約4ヵ月が経ち、東北の学生の内々定率が全国平均を下回っていることが明らかになりました。東北の学生は就活のピークが1ヵ月後倒しされ、就活そのものが長期化していることが背景にあると考えられます。
一部の企業は、東北の学生のために6月以降に選考を行っていますが、実際には5月に面接などの選考がピークになっており、多くの東北の学生は6月よりも5月の選考に参加していたことがわかります。採用の現場では、5月の選考に参加した東北学生の中に、早く就職活動を終わらし家族を安心させたいと話し、不測の事態でも一歩ずつ前に進もうとするたくましい学生の姿を垣間見ることができます。
一方で、未だに内々定を獲得できていない学生の割合は、東北地域が高くなっています。昨年の結果からは東北地域の学生の内々定率は全国平均を上回っており、ここから優秀な学生であってもその選考機会に恵まれていないことが伺えます。
社会・企業はこれらの状況を考慮して、引き続き東北の学生に有効な選考機会を提供する必要があると考えます。 (マーケティングディレクター 大捕浩尚)
■ 学生アンケート調査概要 2012年新卒
調査対象 : 2012年4月入社の就職を希望する学生399,106名
調査方法 : インターネットによる調査(当社アンケートWeb サイトより回答)
調査期間 : 2011年6月23日(木)~6月29日(水)
有効回答数 : 4,383名 (男性2,380名、女性2,003名) ※地域別内訳(北海道110名、東北195名、関東2,170名、中部420名、近畿1,040名、中四国176名、九州268名、海外4名)
■ 学生アンケート調査概要 2011年新卒
調査対象 : 2011年4月入社の就職を希望する学生360,440名
調査方法 : インターネットによる調査(当社アンケートWeb サイトより回答)
調査期間 : 2010年5月13日(木)~5月19日(水)
有効回答数 : 5,267名 (男性2,783名、女性2,484名) ※地域別内訳(北海道165名、東北181名、関東2,557名、中部486名、近畿1,277名、中四国277名、九州319名、海外5名)
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(レジェンダ・コーポレーション http://www.leggenda.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・7月14日)