ソフトバンク・ヒューマンキャピタル、「2011年度 新社会人の意識調査」を実施
4人に1人が100社以上にプレエントリー
複数社から内定は理系男子29.5%、理系女子43.3%
ソーシャルメディアを就職活動に活用したのは約2割
活用方法は「友人との連絡手段」と「企業の採用情報入手」
就職先に定年まで 67.3% 前年比+7.8ポイント
ソフトバンク・ヒューマンキャピタル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO 木崎 秀夫)が運営する『就活ライブチャンネル2012』は、2011年2月26日~3月8日の11日間、この春就職する21歳~25歳の男女に対し新社会人の意識調査を行い、計400名の有効回答を得ました。
【 アンケート総括 】
◆ 4人に1人が100社以上にプレエントリー
◆ “説明会参加”は平均24社 “面接”は平均14社
◆ 複数社から内定 理系女子で4割超
今年の春に就職する21歳~25歳の男女400名に対し、就職活動における「プレエントリーした数」、「説明会に参加した数」、「面接を受けた数」をそれぞれ自由回答にて聞いたところ、「プレエントリーした数」の平均は55社、「説明会に参加した数」の平均は24社、「面接を受けた数」の平均は14社となりました。「プレエントリーした数」では「100社以上」が25.1%となっており、4人に1人は100社以上のプレエントリーを行っていたことがわかりました。
次に、内定の数を聞いたところ、「1つ」は63.5%、「2つ」24.0%、「3つ」7.5%、「4つ」1.3%、「5つ以上」3.8%となり、内定を複数もらった学生は36.6%となりました。複数内定をもらった割合を専攻別にみると、理系女子で43.3%と4割を超える一方、理系男子では29.5%と3割を切る結果となっています。
また、志望通りの企業に就職できたかを聞いたところ、全体の76.0%が、『志望通りの就職ができた』(「志望通りの就職ができた」39.3%、「ある程度志望通りの就職ができた」36.8%の合計)と回答し、就職の「超氷河期」といわれる厳しい状況の中でも、自分の志望通りの就職を勝ち取った学生が7割半に上ることがわかりました。
◆ ソーシャルメディアを就活に活用したのは約2割
◆ 活用方法は「友人との連絡手段」と「企業の採用情報入手」が6割弱
全回答者400名に対し、普段使用しているソーシャルメディアを複数回答にて聞いたところ、多い順に「mixi」59.0%、「Twitter」32.5%、「モバゲータウン」14.8%となりました。
続いて、ソーシャルメディアを使用している302名に対し、就職活動に活用したソーシャルメディアを複数回答にて聞いたところ、「活用していない」が最も多く77.8%、活用しているソーシャルメディアは「mixi」17.9%、「Twitter」6.3%、「Facebook」3.6%となり、まだまだ就職活動にソーシャルメディアを活用している学生は少ないようです。
ソーシャルメディアを就職活動に活用した67名に対し、どのように活用したか複数回答にて聞いたところ、「友人との連絡手段として活用していた」(59.7%)、「企業の採用情報を入手していた」(58.2%)がそれぞれ6割近くとなっており、この2つの活用方法がメインとなっていることがわかりました。続いて「OB・OG(先輩)との連絡手段として活用していた」25.4%、「オンライン会社説明会に参加した」11.9%となっています。
◆ 就活『楽ではなかった』約6割
◆ 大変だったことは?「交通費」や「説明会予約」、「スケジュール管理」など多数
全回答者400名に対し、就職活動を終えた感想を聞いたところ、20.0%が『楽だった』(「楽だった」9.3%、「やや楽だった」10.8%の合計)と回答し、『楽ではなかった』と回答したのは59.0%(「楽ではなかった」40.3%、「あまり楽ではなかった」18.8%の合計)となりました。
また、就職活動において大変だったことを自由回答にて聞いたところ、「スケジュール調整、学業やアルバイトとの両立」(文系女性)といったスケジュール管理や、「不合格通知が届いた後の、精神的な状況を次に向けるようにするのが大変だった」(理系女性)などのモチベーションに関するもの、「面接で、いかに自分を売り込むかを考えるのが難しかった」といった面接対策のほか、「説明会の予約がなかなか取れなかった」(文系女性)、「説明会が地元ではほとんど行われず大阪まで行くだけでも交通費がかかった」(文系女性)と、そもそも企業説明会自体に行けないといった声や、地元で説明会が行われないとの声も見受けられました。他にも「テレビや新聞などの情報源で就職氷河期という言葉を聞くたびに不安になったこと。面接などの難しさより精神面のきつさのほうが大きかった」(理系男性)というように、「氷河期」と言われることで、内定への不安が増していた学生もいたようです。
◆ 2011年度の新社会人は「やりがい」を求める傾向
全回答者400名に対し、仕事に求めていることを3つまで聞いたところ、男女ともに昨年度と同様の傾向がみられ、男性では、1位「やりがい」(62.5%)、2位「働きやすい環境」(48.5%)、3位「給与」(42.5%)、女性では1位「働きやすい環境」(62.5%)、2位「やりがい」(52.5%)、3位「給与」(37.5%)となり、男性は「やりがい」を、女性は「働きやすい環境」を求めていることがわかりました。
「やりがい」においては、男性で62.5%(2010年:56.0%)、女性で52.5%(2010年:46.0%)と昨年よりもそれぞれ6.5ポイント高く、2011年度の新社会人は2010年度に比べ男女共に「やりがい」を求める傾向が強くなっているようです。
◆ 社会人に必要なのは「責任感」、「コミュニケーション能力」、「行動力」
◆ 2011年度新社会人の自己分析
自分に「責任感」はあるが「独創性」「コミュニケーション能力」「行動力」が足りない
全回答者400名に対し、「社会人に必要な要素」「自分の強み」「自分の弱み」をそれぞれ3つまで聞いたところ、「社会人に必要な要素」では3年連続で変わらず「責任感」が最も多く62.5%(前年比-3.5ポイント)、次に「コミュニケーション能力」48.3%(前年比-0.7ポイント)となり、「行動力」33.0%(前年比+5.2ポイント)が続きました。
「自分の強み」でも、3年連続「責任感」が最も多く32.5%(前年同)、次に「誠実さ」26.8%(前年比+3.3ポイント)となり、「協調性」26.3%(前年比-1.7ポイント)が続きました。「責任感」は男女共にトップとなっていますが、2位以下は男性で「誠実さ」(30.5%)、「向上心」(25.0%)、女性で「協調性」(31.0%)、「忍耐力・根気強さ」(30.0%)と、自分の強みと感じている項目に違いが現れました。「自分の弱み」では、「独創性」30.3%(前年比+1.5ポイント)、「コミュニケーション能力」29.0%(前年比+3.0ポイント)、「行動力」27.5 %(前年比+1.5ポイント)となりました。「コミュニケーション能力」においては、内定数が「1つ」の学生で32.7%、「複数」の学生で22.6%と10ポイント以上「内定1つ」の学生が高くりました。
「社会人に必要な要素」「自分の強み」「自分の弱み」の3つをみると、今年の新社会人は、「社会人に必要な要素」の「責任感」に自信はあるものの、「コミュニケーション能力」や「行動力」においては自分に足りないと感じていることがわかりました。
◆ 就職先に定年まで 67.3% 前年比+7.8ポイント
この春就職する会社で定年まで働きたいと思うかを聞いたところ、全体で『思う』が67.3%(「思う」29.0%、「どちらかといえば思う」38.3%の合計)となり、昨年よりも7.8ポイント高くなりました。男女別でみると、定年まで働きたいと『思う』と回答したのは、男性では68.5%と昨年よりもマイナス2.0ポイント、女性では66.0%と昨年よりもプラス17.5ポイントとなっており、この不況の影響もあるのか、定年まで働きたいと思う女性が大幅に増えていることがわかりました。
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
ソフトバンク・ヒューマンキャピタル株式会社 http://www.softbankhc.co.jp/ /3月10日発表・同社プレスリリースより転載