レジェンダ・コーポレーション
2011年4月入社 新卒採用の企業動向調査
■ 昨年より採用予算を削減する企業は約60%
■ 一人当たりの採用予算の見込みは82.7万円
■ 採用人数は若干下回る傾向で、今年も買い手市場が進む
■ 約28%の企業の悩みは『優秀な学生が辞退する』こと
戦略的な人事業務をサポートするHRO(Human Resources Outsourcing)ソリューションを提供するレジェンダ・コーポレーション(東京都新宿区、藤波達雄・代表取締役)は、2011年4月入社の企業の新卒採用活動動向について調査を行いました。
本調査は、2009年10月27日(火)から11月6日(金)までの期間において、142社の企業人事担当者に対してインターネット上でアンケート調査を行い、47社から回答を得ています。これによると以下の結果が明らかになりました。
1. 採用予算、『昨年を下回る企業』は59.6%。新卒採用予算は学生一人あたり『82.7万円』で、業界に偏りあり。
2011年4月入社の採用活動の予算動向を尋ねたところ、『昨年を下回る』企業が59.6%と大半の企業が昨年より採用予算を削減することが明らかとなりました。削減後の採用予算として、『学生一人あたりの採用予算』を尋ねたところ、平均82.7万円となりました。ただし、業界による偏りは大きく、金融・証券・保険業界の平均値は100.0万円、サービス業界の平均は51.7万円となり、2倍近い開きがあることがわかりました。
2. 昨年比の採用人数変化は『ほぼ同様』が57.4%、『下回る』が27.7%と採用人数は若干減少の見込み。
また同様に、採用人数の変化について尋ねたところ、『昨年と同様』とする企業が57.4%、『昨年を下回る』企業が27.7%となりました。全体の傾向としては、昨年よりも若干下回る傾向にあることがわかり、2011年4月入社の採用においても買い手市場が進むことが予想されます。
3. 買い手市場で企業の悩みは『優秀な学生が辞退』で27.7%。優秀な学生を集めても、内定承諾に至らず。
買い手市場が進む中、買い手市場での悩みを尋ねたところ、『優秀な学生が辞退する』ことが最も高く27.7%となり、買い手市場で優秀な学生を集めて内定をだすことはできても、最終的な内定承諾に至ってない企業が4社に1社あることがわかりました。業界別に見ると、『百貨店・ストア・専門店』が50.0%、『商社』は0.0%などと乖離があり、業界による差が大きいことがわかりました。また、買い手市場により、今までより多くの応募者が集まることから『書類選考に時間とコストがかかる』という企業も14.9%となりました。
【 レジェンダ・コーポレーションの見解 】
昨今の不況の影響で、企業の採用予算に見直しがかかると同時に、採用予算として多くを占める求人媒体の値下げ競争が激化しております。その結果、大半の企業は採用予算が昨年より下回る傾向にあると分析します。
また、採用人数については、昨年問題となった『内定切り』をおこさないため、各企業で昨年から採用人数を限りなく削減しています。今年の採用活動においてもこの『内定切り』の問題を意識し、採用人数を『昨年と同様』とした企業が大半となったと分析します。 最後に、買い手市場により、一般に多くの学生が応募してくる状況となっています。しかし優秀な学生が複数内定を取得することに変わりはなく、その結果、比較的人気のない企業は内定辞退を受ける状況が発生しているといえます。
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レジェンダ・コーポレーション http://www.leggenda.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・12月9日