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ニュース
人事サービス その他人事サービス
掲載日:2009/11/25

マングローブ通信Vol.4
〜社員の“安心感”を高める3つのポイント「知り、知らせ、支える」〜

組織人事コンサルティングを行うマングローブ (東京都千代田区)は、当社代表取締役社長 今野誠一(いまの・せいいち)からのメッセージを「マングローブ通信」として発信しております。

第4回のテーマは、『社員の“安心感”を高める3つのポイント「知り、知らせ、支える」』です。

前号(社員の「成長と定着」を促す『幸福感』の向上)では、社員の幸福感には5つの感覚(五感)があると説明しました。今回から“五感”一つひとつを高めるために何が必要なのか、そのポイントに触れていくこととします。“五感”を高める施策(以下「打ち手」と呼ぶ)は、それこそ会社の数だけあると思われますが、本質を押さえて着実に実行していかなければ、社員を振り回すだけの結果に終わってしまいます。では、本質を押さえるとは一体どういうことで、具体的に何をするべきなのでしょうか。組織人事および人材育成の第一線に携わる弊社代表:今野誠一よりレポートをご紹介させていただきます。

【 『安心感』を構成する3つの要素 】
本質を押さえるとは、まず“五感”それぞれを成立させるのに最低限必要なポイントを学び、その上で「打ち手」を考えていくということです。“五感”には「打ち手」のためのポイントがそれぞれに3つ、合計15個あります。

一つ目の「安心感」に不可欠なポイントは、
(1)経営情報の公開(2)会社からの支援(3)認知の3つです。

昨今、経営情報を積極的に社員にオープンにすることが、社内の一体感を高め、組織の活性化を図る上で重要であるとの認識から、多くの企業に根付き始めています。オープンにする最大の目的は、社員から見た経営への安心感、信頼感であると思いますが、公開する経営情報の範囲を誤解してしまうと、折角の取組みであっても思ったほどの効果が上がらないことがあります。

「経営情報の公開」とは、「業績の情報と企業理念・経営方針(どんな会社にしようとしているか)」、そして、「社長の人となりを、公開すべき経営情報として社内に上手に公開・共有していくこと」を指します。社長の人となりというと驚かれるでしょうが、これがベールに包まれていると、大変仕事がしにくく、社員の不安を駆り立てることになります。社長がどんな人となりで、日頃どんなことを考えているのかが分かりやすいと、社員の安心感につながると実体験を通して感じています。

次の「会社からの支援」は、会社が社員を大事に思っているということを、色々な形で表すことです。「社員のことを見守る、仕事のフォロー、環境づくり」の3種類に分けられます。

社員を見守るとは、社員についてよく把握し、誕生日をはじめとした記念日を祝ったり、休暇を与えたりするほか、住宅補助など福利厚生を施すことも含まれます。仕事のフォローとは、仕事上の悩み・不満や今後の希望など膝をつき合わせて聞き、必要な手助けをしていくことで、自己申告制度やメンター制度など、直属の上司と部下のラインとは別に柔らかくフォローできる体制のことです。これに対して、環境づくりは、オフィス環境の整備や、仕事のために必要な道具(パソコンなど)を整えたり、職場のルールを定めることを指します。

最後の「認知」とは、社員一人ひとりの仕事ぶりと、その仕事内容をきちんと見てあげること。人事制度を改善し、社員の仕事ぶりがよく見える仕組みにし、管理職の社員への寄り添い方を変えたり、目立たない仕事にスポットを当てることを指します。人事制度の改善で、仕組みを変えることと、管理職の社員への寄り添い方を同時に変えていくことが重要です。社員の仕事ぶりについて、うまくいっている部分は一緒になって心から喜び、この逆なら一緒になって心から悔しがるといった共感の姿勢が重要となります。人事制度とはそうした寄り添い方を実現するツールと考えるべきです。

目立たない仕事にスポットを当てるとは、スタッフ部門を中心に、社内で普段は目立たない仕事を取り上げて知らせ、社員が興味と関心を持ってみられるように、会社の仕組みの中で工夫していくことです。

次号「マングローブ通信vol.5」では、社員が『幸福感』を得るために欠かせない“五感”のうちの“連帯感”を取り上げ、それを高めるために何が必要なのか、ポイントと具体策を上げながらご紹介いたします。

マングローブ http://www.manglobe.com/ /同社プレスリリースより抜粋・11月25日

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