アデコ、全派遣スタッフと全従業員を対象に
携帯電話端末を用いた安否確認システムを導入
総合人材サービスのアデコ(東京都港区、会長兼社長:マーク・デュレイ)は、就業中の全派遣スタッフ(約60,000人)および従業員(約3,000人)を対象に、新型インフルエンザをはじめ、直下型大地震や大規模災害などが発生した場合、携帯電話端末を通じた安否の確認システム(*1)を2009年8月上旬より導入します。緊急連絡網として同システムを用いることで、迅速に安全確認を行い、派遣先企業とアデコの操業復帰の早期化を図ります。
この取り組みは、アデコの事業継続活動(BCP)の一環として、自社だけでなく、派遣スタッフや派遣先企業の早期復職および復興を支援することが目的です。なお、当安否確認システムの登録人数の約63,000人は、日本最大級の規模です(*2)。
有事の際、電話回線の輻輳により、多人数の安否確認を同時に取ることが一時的に困難になります。一方、携帯電話端末を用いたパケット通信は、一つの通信回線を複数人で共有する仕組みのため、これを回避できます。特に人材派遣サービスでは、派遣スタッフ、派遣先企業、派遣元(アデコ)の3者間の確認が必要となり混乱が予想されることから、通信障害が発生する可能性が少なく、短時間で安否確認が可能な携帯電話端末を使った安否確認システムの導入に至りました。
特定の地域での利用となる震災だけではなく、現在全世界で蔓延の可能性が懸念されている新型インフルエンザへの対応も図るため、全国規模で感染状況を確認できる体制を整えます。また派遣スタッフが家族へ自動的に安否情報を送れる機能も盛り込むことで、家族との安否連絡体制も同時に実現いたします。
■ 安否確認の基本的な方法は以下の通りです。
(1) 有事発生直後、該当地域に居住または就労中の派遣スタッフの携帯電話にアデコから安否確認のメールを送信。
(2) 安否確認メールを受信した該当者が安否情報を入力後、送信。(入力内容の主な例:災害の種類・本人の安否状況・家族の安否状況・出社の可否・家屋の状況など)
(3) 送信された安否情報は携帯電話事業者の自動通知機能を通じ、派遣元であるアデコに送信。安否情報を送信いただいた派遣スタッフに、連絡メールを送信。
アデコは、今後も派遣スタッフに安心して就労していただくための取り組みを促進してまいります。
(*1) セコムトラストシステムズ製
(*2) セコムトラストシステムズ調べ
アデコ http://www.adecco.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・5月27日