ワークポート運営【IT転職ナビ】
検索ワードで知る、IT業界の転職市場
ワークポート(東京都品川区、田村高広・代表取締役社長 CEO)は、日本最大級のIT業界専門の求人・転職サイト【IT転職ナビ】において、求人情報検索時に使用された「フリーワード」から、転職志望者の志向性を調査しました。
■ 調査概要
IT・インターネット業界に特化した転職支援を行っている株式会社ワークポートでは、IT業界専門の求人・転職サイト【IT転職ナビ】において、ユーザーが自由な単語で求人情報を検索できる「フリーワード検索」で使用された単語、およびその回数を調査しました。
<注1> 業種、職種の条件指定画面での選択項目は、これに含みません
<注2> 期間内に掲載・集計を行った特集のうち、上位5位までを表示
■ 調査結果
今回の調査において、調査前半(2008/11/15-2008/12/14)、後半(2008/12/15-2009/1/14)を通して最も多く使用されたフリーワードは「未経験」、続いて「COBOL」という結果になった。
「未経験」は既に他の調査でも明らかになっている通りであり、業界外からのIT業界への注目の高さを裏付ける結果となった。また、前半では203位であった「アルバイト」が後半では13位まで上昇している。これは「アルバイトからでもIT業界への足がかりを作りたい」という意思の表れであると同時に、派遣・アルバイト層の人材が活発に求職活動を開始した可能性が考えられる。
「COBOL」も以前より使用頻度の高いワードではあるが、「汎用」というワードが前半(464位)から大きく順位を上げているのが特徴的だ。銀行統合などによる大規模な汎用機開発の収束や、サブプライムローン問題によって大きな痛手を負った金融業界の不振、web・オープン系を主流とする市場環境の影響もあり、汎用系システムを得意とするエンジニアの活躍の場が少なくなっている背景がうかがえる。
この他に大きく順位を上げたのが「札幌」「大阪」という地方都市名だ。調査前半では「札幌 489位」「大阪662位」からの飛躍的に検索回数が増えた。また、「韓国語」「外国人」も急上昇しており、地方在住の人や外国籍エンジニアが転職活動に積極的な取り組みを見せている。
逆に、大きく順位を落としたのは「広告代理店」であり、調査前半では17位だったが、12月15日以降では145位となった。「SEM」も前半20位から後半は83位と、検索回数が減少している。景気の低迷によって、多くの企業が広告宣伝費を削減する傾向にあり、ネット広告業界への影響を懸念する転職志望者が増えたことが原因の1つと言えるだろう。
java、PHP、webデザイナーなどは前半・後半を通して頻繁に検索されており、「web」単体でも9位と、不況の影響は特に感じられなかった。「web」「webデザイナー」は「未経験」との複合検索でも使用されており、業界内外から根強い人気だ。「SAP」「Oracle」も順位を上げている。社名、ソフト名、資格名など様々に解釈が可能なワードではあるが、先の『人気特集ランキング』の結果を鑑みると、ERPへの関心の高さが表出した結果ではないだろうか。
ワークポートでは、今後もこの「フリーワード検索」調査を続け、定期的に集計することで、IT業界の転職市場の動向を追ってまいります。
※ ランキング、本リリースの詳細はこちらをご覧ください。
■ 調査期間: 2008年11月15日〜2009年1月14日
■ 調査媒体: IT転職ナビ
■ 調査機関: 株式会社ワークポート
ワークポート http://www.workport.jp/同社プレスリリースより抜粋・2月3日