クイック、新卒採用活動に関する調査を実施
新卒採用にかける予算は、4社に1社が1,000万円以上
総合人材サービスを提供するクイック(大阪市北区、和納勉・代表取締役社長)では、2009年度から2010年度の民間企業の新卒採用活動に関する調査を行いましたので、ご報告いたします。
【 調査要綱 】
調査目的:若年人口の減少によって、量から質的向上をはかる企業の採用活動の実態を把握すること。
【 企業 】
調査対象:
民間企業24,000社(「日本の人事部」会員企業へのWEB上でのアンケート調査)
調査期間: 2008年10月17日〜2008年10月31日
回答社数: 167社
実施主体: 株式会社クイック
【 考察レポート 】
近年の新卒採用市場においては、人口の減少、学生の意識の多様化、CGM(*1)の台頭など、様々な環境要因をふまえた戦略立案が不可避である。企業の新卒採用活動は、まさに質的向上が求められる時代に突入したといえる。こうした背景をふまえ、企業が質的向上への変化にどのように取り組んでいるかの現状をとらえた。
今回の調査結果をみると、ほとんどの企業が独自の採用基準を設けているが、成果の振り返りにおいては、エントリー数や選考に進んだ人数を指標としていることがわかった。振り返りの時期は企業によってまちまちだが、振り返りの方法は客観的な調査によってではなく、社内の選考に関わった社員の意見や選考に進んだ内定者からのヒアリングなど限られた範囲にとどまる傾向が強かった。
客観的調査(調査機関や分析ツールの活用)をしているのが、従業員300名を超える企業が、それ以下の規模の企業の2.3倍であることから、調査費用の問題などもあり、現状では採用基準を定量的に測定にしくいため、主観的な意見収集とプロセス人数の測定になりやすいのではないかと推察される。
*1:Consumer Generated Media(インターネットなどを活用して消費者が内容を生成していくメディア。クチコミサイト、Q&Aコミュニティ、SNS、ブログ など。)
【 調査サマリー 】
◆ 採用基準の設定……74%が基準設定をしている
◆ 採用基準の見直しサイクル……50%の企業が毎年見直している
◆ 採用基準の社内共有……67%が社内共有できている
◆ 新卒専用HPやパンフレットの更新頻度……63%の企業が3年以内に更新
◆ 説明会の内容について……65%の企業が毎年見直しをしている
◆ 採用活動の振り返り……76%の企業が実施
◆ 2009年度採用の振り返り時期……66%の企業が6月〜9月に実施
◆ 採用の振り返り方法……「選考に関わったメンバーの意見を集約」が41%と最大
◆ 採用の振り返り時の基準……母集団人数やプロセスでの人数が指標に
◆ 新卒採用にかける費用……1/4の企業が1,000万円以上
◆ 2010年度の採用で利用している新卒採用ポータルサイト……リクナビ、マイナビ活用度が高い
※ 本リリースの詳細は、こちらをご覧下さい。
クイック http://919.jp/同社プレスリリースより抜粋・12月3日