インテリジェンス、シゴト情報「an」調べ
6月の平均時給 全地域で「対前年同月割れ」
インテリジェンス(東京都千代田区、鎌田和彦・代表取締役 社長執行役員)が運営するシゴト情報「an」では、求人メディアに掲載された求人広告から164職種について、平均時給を分析しています。6月の結果がまとまりましたのでお知らせします。 【 全エリア概況 】 2008年6月の全国平均時給は968円(前月970円、前年同月987円)で、対前年同月の増加率は2.0%減となりました。エリア別では「関東エリア」が1,036円でもっとも高く、次いで「東海エリア」(991円)、「関西エリア」(962円)となっています。 前年増加率は、全エリアで対前年同月割れとなりました。職種別では「フード系」の前年増加率が全エリアでマイナス。また、「専門職系」は「東海エリア」の1.0%増を除いた4エリアで8〜21%減と引き続き下落傾向にあり、全国平均でも11.5%の減少となりました。 【 関東エリア概況 】 関東エリアの平均時給は、1,036円(前月1,030円、前年同月1,044円)で前月比6円の増加となりました。対前年同月の増加率は0.8%減で、12ヵ月連続のマイナスとなりました。職種別では、「営業系」が1,237円と最も高く、次いで「専門職系」(1,150円)、「事務系」(1,095円)となっており、対前年同月の増加率では、「サービス系」の4.2%が最も高い伸び率となりました。 【 関西エリア概況 】 関西エリアの平均時給は、962円(前月970円、前年同月1,018円)で、前月に比べ8円減となり、停滞が続いていた時給額が減少に転じました。対前年同月の増加率を見ると5.5%減で、12ヵ月連続のマイナスとなりました。職種別では、「専門職系」が1,079円で最も高く、次いで「営業系」「サービス系」ともに1,016円となっており、対前年同月の増加率では、すべての職種で減少となりました。 【 東海エリア概況 】 東海エリアの平均時給は、991円(前月988円、前年同月1,018円)で、前月比3円の増加となったものの、7ヵ月ぶりに1,000円台を割り込んだ3月以来、900円台が続いています。対前年同月の増加率も2.6%減となりました。職種別では、「営業系」が1,124円で最も高く、次いで「サービス系」(1,096円)、「専門職系」(1,055円)となっており、対前年同月の増加率では、「サービス系」の6.8%が最も高い伸び率となりました。 【 九州エリア概況 】 九州エリアの平均時給は、814円(前月816円、前年同月855円)で、前月に比べ2円減となりました。対前年同月の増加率を見ると4.7%減で、8ヵ月連続のマイナスとなりました。職種別では、「営業系」が1,046円で最も高く、次いで「専門職系」(912円)、「事務系」(876円)となっており、対前年同月の増加率では、「営業系」の10.5%が最も高い伸び率となりました。 【 北海道エリア概況 】 北海道エリアの平均時給は、795円(前月817円、前年同月805円)で、前月に比べ22円減となりました。対前年同月の増加率を見ると1.3%減となり、5ヵ月ぶりの減少となりました。職種別では、「専門職系」が904円で最も高く、次いで「事務系」(878円)、「営業系」(850円)、となっており、対前年同月の増加率では、「事務系」の5.6%が最も高い伸び率となりました。 【 6月の結果から 】 6月の集計結果を見ると、北海道・関西・九州で前月を下回る結果となりました。また、対前年増加率を見ると全エリアでマイナスとなっており、全国的に時給の上昇が抑制傾向にあることがうかがえます。依然として人手不足は深刻化しているものの、原材料・原油の高騰による仕入原価や物流コストの増加等が時給の水準にも影響を与えていると考えられ、7月以降も時給の停滞傾向が続くことが予想されます。 詳細の資料をご希望の方は、こちらよりダウンロード可能です。 【 参考 】 anで実施しております意識調査や求人情報に関するデータは、anサービスサイト「anレポート」にて公開しております。 (インテリジェンス http://www.inte.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・7月28日) |