キャリアブレイン、転職した医療・介護従事者にアンケート
転職先選択の決め手:1位は「勤務時間・休日」
キャリアブレイン(東京都港区、吉岡政晴・社長)は、当社人材紹介サービスを利用して転職した医療・介護従事者にアンケートをとり、241名から回答を得ました。その結果、転職活動をする際に重視するポイントとして「給与」、転職先選択の最終的な決め手として「勤務時間・休日」との回答が最も多くなりました。医療・介護従事者の人材不足が深刻化する中、多忙な現場の声が反映された結果となっております。 【 調査概要 】 調査期間: 2007年11月7日〜2008年6月30日 の間に返送のあったアンケートから集計 調査地域: 全国 調査手法: 郵送によるアンケート調査 有効回答数: キャリアブレイン人材紹介サービスを利用して転職した医療・介護従事者 241名 ■ 転職活動をする際に重視するポイント:1位は給与 「転職活動をする際に重視するポイント」を聞いたところ、「給与」が19%で1位となりました。続いて「勤務時間」が15%で2位、「立地」「休日」「職務内容」「職場雰囲気」がそれぞれ12%で3位となりました。 職種別にみると、医師は「勤務時間」を重視する人が最も多く、続いて「給与」となっております。「職務内容」を重視する人も他の職種と比べて割合が高い結果となりました。医師不足が社会的な問題となる中で、「勤務時間が以前と比べて長くなった」「当直の回数が増えた」「病棟管理に加えて外来を診るようになった」など、現場医師の負担が増大しており、「働き方」の改善を求めて転職活動を行っている様子がうかがえる結果となりました。 薬剤師は、「勤務時間」「立地」「給与」「休日」を重視する声が多く、条件面の改善を重視していると考えられます。 医師・薬剤師を除く、看護師などのコメディカル職種においては「給与」に続き、「職場雰囲気」「職務内容」重視という結果になりました。女性が多く、チームで働き連携が強く求められる職種であることが理由と考えられます。 ■ 転職先選択の最終的な決め手:1位は勤務時間・休日 「転職先を選択した最終的な決め手」としては、全職種ともに「勤務時間・休日」、続いて「給与」を選択した人が最も多い結果となりました。ワーク・ライフ・バランスを重視する風潮が高まる中で、個人のライフスタイルに合わせた勤務が可能となるような、柔軟な勤務体系を整えることが、採用において大きな差別化になると考えられます。 また「その他」を選択した人のうち63%が、「自宅から近い」「アクセスが良い」などの通勤の便利さをあげております。他には「認定医が取得可能」「プリセプター制度」などの教育体制の充実、看護師では「24時間保育」などの子育てのしやすい環境、「院長や看護部長、事務長の人柄」との声がありました。 ■ 転職先決定のタイミング:1位は面談時 当社人材紹介サービスでは、担当コンサルタントが同席の上、職種により、院長、看護部長、薬局長、事務長と面談(=面接)をしています。面談と院内見学、施設見学が同時に行われるのが一般的であり、このタイミングで入職を決定する人が45%にのぼりました。 特に医師についてはこの傾向が顕著です。薬剤師やコメディカル職種については複数を受験し、条件面などを比較した上で決定する人、コンサルタントの助言によって決定する人もそれぞれ20%以上いるのに対し、医師は60%以上が面談時に決定しているという結果になっております。採用側は面談が重視されていることを認識し、十分な時間をとり、包み隠さず情報を提供することが大切であると言えます。 (キャリアブレイン http://www.cabrain.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・7月9日) |